足尾・信仰の大平アルプスとカタクリの三毳山(晃石山〜馬不入山〜岩船山) | 単独行者の山行録

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歩いた山々の記憶を詳らかに。
山行中心の備忘録。


晃石山頂の祠
晃石山もまた信仰の山で、時間の都合上立ち寄ることができなかったが山頂の直下には山名を冠した晃石神社が存在する。
展望はというと、この後に登る三毳山や北に名も知らない鹿沼の足尾山地の山々が見えるばかり。
恐らく栃木のご当地百名山も幾つか見えているのだろうけど、イマイチ冴えない山容の山ばかりといった印象。
とは言え山の良さは見た目だけでは測れないので、いつかはこれらの山々も開拓していくつもりだ。
後に調べると、条件が良ければ富士山や日光連山も望めるらしいので、再訪の楽しみとしておこう。
南西にはこの後登る三毳山
晴れていれば三毳山の左背後に富士山も見えるらしい。
北側には足尾山地の背丈の低い山々と山地を切り拓いた傷を刻むゴルフ場
晃石山から急坂を下り桜峠へと進む。
途中の伐採地からは西側足利方面の山々を一望。
天気が良ければ赤城山など上州の山々も見えるのかな?
手摺り付きの長い階段を下って桜峠へ
晃石山から20分程で桜峠に到着。
妙に整備が行き届いているし人も多いな、と訝しんでいたら関東ふれあいの道の「稜線を辿る道」コースの一部であるようだ。
東屋もある開放的な桜峠は休憩に丁度良さそう。
桜峠から登り返すこと30分程で馬不入山(345m)に到着。
曇で遠望が利かず、足利方面の山々が望める程度の眺望。

馬不入山からは北西に続く大明神山へのコースも気になるところだけど、今回は目的の一つである岩船山を目指して南へ下る。
馬不入山からの道中には咲き始めのヤマツツジやクサボケ、水仙、多様なスミレの仲間など、早春から春にかけての花々が美しい。







ぶどう通りの登山口に到着。
交通量が割と多いので横断には注意が必要だ。
左手東側に少し進んだ先から岩舟駅への道標に従って脇道へ。
この辺りは車道が近いせいかゴミなどの不法投棄が多く不快に感じるところ。
農業用水の溜め池を過ぎ
ローカルな鷲神社に立ち寄り。
参道の桜が綺麗だった。
先程より大きな溜め池の向こうに目指す岩船山の断崖。
車窓から一瞬しか見られなかった、あの気になっていた岩山が少しずつその全容を現すに連れて心が逸る。
いよいよ見えた岩船山の崩落部分。
如何にも険しそうなあの岩山をこの足と目で確かめる時が来ようとは。
田畑と人家が入り混じった長閑な風景の先に望む馬不入山
切り立った断崖を連ねる岩船山
それは地形図を見ても一目瞭然で、山全体が崖に囲まれている。
ヤマレコ(やってないけど)のログを頼りに岩船山への登り口へ。
登山道があるものと思いきや、山頂のお寺まで舗装路が伸びていた。
間近で見る大迫力の岩船山崩落部分
足が竦むような東側の断崖
山頂の高勝寺に到着
あの気になっていた岩山の山頂には立派な山門を構えるお寺があった。
これでずっと気になっていたモヤモヤが一つ解決。
今回は時間の都合上、下見という形で深く掘り下げることはできなかったけど、再訪の折には付近をしっかりと探索してみようと思う。
道なりに南側の階段を下っていき次なる目的地の三毳山へ。
麓への長い石段の途中より、三毳山を望む
11:38麓の参道口に到着。
大平アルプスの次は町中を歩いて最後の目的地の三毳山を目指す。