三浦・昼下がりの海辺を歩く(油壺~三崎漁港~城ヶ島) | 単独行者の山行録

単独行者の山行録

歩いた山々の記憶を詳らかに。
山行中心の備忘録。

雨男、本領発揮。
10月下旬から狙い撃ちされているかのように休日に前線の通過で山に行けない日が続く。
休日の前後はピーカンの晴れだってのにどういう事っすかねぇ(怒)
他にも色々と忙しくて、気が付けばもう12月だ。

11月7日、この日もピンポイントで悪天予報だったので住宅ローン等の諸手続きに時間を割くことにしたのだけど、直前の予報で曇に変わったので用事を済ませた午後から三浦の沿岸を歩くことにした。
銀行と不動産屋で手続きを終えてそのまま京急で終点の三崎口駅へ。
高校時代迄は度々足を運んでいたけど、その後はご無沙汰で何だかんだで十数年ぶり。
到着したのは昼過ぎの12時半を回った頃だった。

油壺方面のバスに乗車してシーボニア入口バス停で下車。
車道向かいの脇道を下って海の方へ下っていく。
一緒に下車した爺ちゃんが道を尋ねてきて同じ目的地だったので、不本意ながら途中まで同行する事にした。
小網代漁港からの富士山の遠景。

最初の目的地は小網代の森
バス停から坂道を下っていき、漁港の中を歩いて目的地へ向かう。
空を舞う何羽もの鳶のけたたましい鳴き声が漁港情緒を感じさせる。
台風19号の影響で域内の大部分が制限されていて引橋バス停側は封鎖されているため、今回はシーボニア側から入って域内を周回することにした。
本来の最寄りのバス停は三崎口駅からほど近い引橋バス停で、横断することも可能だ。
小網代の森は河口から干潟や湿地、森と連続する豊かな生態系が保全された自然保護公園になっていて、予てから訪れたいと思っていた。
小網代漁港から見る小網代の森
小網代の森入口付近にある白髭神社
海辺の神社らしいシャコガイの手水舎
鉄を打つような感触と音がする鳴石。
小網代の森入口付近の綺麗で立派なトイレ
林を抜けると葦に覆われた入り江の湿地帯が見えてきた。
海水と森の奥から流れる淡水が入り交じる河口の汽水域。
周辺は干潟と湿地が混在する。
時季的に厳しいかな?とダメ元で生き物を探したけど、小魚以外に目ぼしい生き物は見つけられなかった。
また季節を改めて訪れよう。
域内の殆どは台風19号の影響で現在も通行止め。
今回は下見だけに留めて次の目的地へ。
シーボニア口まで戻ってそのまま海岸線沿いに関東ふれあいの道の油壺・入り江の道を歩きながら三浦半島最南端の城ヶ島を目指す。
油壺湾に浮かぶ漁船
富士山の遠景で有名な諸磯湾にて。
漁船が係留する両岸の間に望む山頂部が雲隠れした富士山。
二町谷バス停付近にて。
相模湾を隔てて遠くに見える箱根や富士山、丹沢の山々に想いを馳せる。
海を隔てるその距離が今の自分と山との距離に重なってしまう。
時間的な都合で早足で歩いていたものだから気付かなかったが、周辺は二町谷の漣痕という奇勝が見られるらしい。
何れにせよ、たまには潮騒と潮の匂いを感じながらの散歩も悪くないな。
三崎漁港に到着。
観光客を乗せた大型バスが何台も停まっていて、お土産や水揚げされた海の幸を楽しめるうらりマルシェは大混雑。
見て回ったけど荷物になってしまうので、何も買わずに施設を後にした。

三崎港から車道を暫く歩くと城ヶ島大橋を渡る。
因みにバスで三崎港バス停から城ヶ島へアクセス出きるので、ただ単に観光だけが目的なら三崎口駅からバスだけで周遊も可能だ。
城ヶ島大橋を渡る。
三崎口駅前で貸し出している自転車で観光を楽しんでいる人もちらほら。
城ヶ島大橋から望む三崎漁港と富士山や丹沢の遠景
反対側の房総半島。
こちらの沿岸も関東ふれあいの道の三浦・岩礁のみちとして遊歩道が整備されているので、時間があれば訪れてみようと思う。
城ヶ島公園駐車場近くの芝生で昼寝する3匹の野良猫。
付近には動物の遺棄に対する警告文の張り出しが多く、実際に多くの野良猫を見かけた。
うみのね広場は散歩の休憩に丁度良さそう。
城ヶ島東端の安房崎灯台
この日は南風が強く波も高かったので、手前まで。
広い岩礁を歩く
散歩の終わりに。
岩に腰掛け海を眺めながら小一時間休憩。
岩に打ち付ける波の飛沫が心地よい。
帰りは島の南岸を歩きながら往路の道に戻ってバス停へ。
山の代わりにはならないけど、久しぶりに多忙な日々から解放されて良い気分転換になった。