奥多摩・高水三山+棒ノ折山低山ハイキング(岩茸石山~棒ノ折山~川井駅) | 単独行者の山行録

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歩いた山々の記憶を詳らかに。
山行中心の備忘録。

山頂の喧騒を後に棒ノ折山を目指す。
漸く静かな山行となり、すれ違う人も疎ら。
とは言え、黒山までの区間だけでも10人以上はすれ違ったり追い抜いたりしているので、高水三山と棒ノ折山を結んで歩く人は決して少なくないようだ。
高水三山の温い平坦な道とは対照的に、アップダウンも多く山を歩いている感じがしてきた。
紅葉してきた広葉樹の樹林が増えてきたのも良い。
川苔山へ続く赤杭尾根と谷間の集落
岩茸石山・黒山間の道標
途中の無名のピーク。「やまびこ広場」と書かれた比較的新しそうな柱が打たれている。
広葉樹が取り囲む静かな樹林の割りに風通しが良く、ベンチもあるので休憩には丁度良い。
今思えばここで休憩とすれば良かった。
12:10、黒山(842m)到達。
道標を兼ねた山名標識とベンチがあるだけの静かな山頂だ。
黒山山頂。ここも広葉樹に囲まれていて展望は無いが落ち着いた雰囲気。
後は棒ノ折山を残すのみ!意気揚々と棒ノ折山への最後の登りを詰めていく。
ところが、権次入峠には大勢のハイカーが休憩中。
棒ノ折山方面からは次々とハイカーが下りてきていた。
高水三山の悪夢再び、といった感じで意気消沈。
棒ノ折山ってそこまで話題に上がる印象が無いから地味な山だと勝手に決めつけていたけど、とんでもなかった。
権次入峠の道標。背後には大勢のハイカーが休憩中。

権次入峠からは大勢のハイカーと譲り譲られすれ違いながら登っていく。
12:35、棒ノ折山(969m)到達。
棒ノ折山の標柱

棒ノ折山頂は広く、何より展望がすこぶる良い。
・・・故かハイカーも沢山。
結局のところ、奥多摩の土日祝日はどこもハイカーだらけなんだなぁと。
後は下山するだけなので、仕方無く棒ノ折山頂で眺望を楽しみながらのランチタイム。
これで静かなら人混みも気にならないんだけどなぁ。
棒ノ折山からの眺望
棒ノ折山からの眺望

予報通り雲が広がってきたので10分少々滞在したのち下山開始。
山頂を百軒茶屋・清東橋方面へ下っていく。
山頂からは延々と植樹の樹林を下る退屈な道。
地味な林床に蝮草の妖美な赤色が映える。
蝮草
植樹の退屈な登山道
地図にある沢の水場。脇には小さな祠も。
水場の奥には奥多摩名産のワサビの畑がある。
冷たくてクセの無い美味しい水だった。

水場から先は沢沿いの道。
この辺りからポツポツと小雨が降ってきた。
速やかに下山して正解だった。(奥多摩はこの日の夕方かなり本降りだったらしい)
登山道脇の小さな滝
橋を渡って登山口に到着。
バスは当分無いので歩いて川井駅を目指す。
登山口から先は一般的な車道で歩いて直ぐに駐車場や人家、キャンプ場が見えてくる。
百軒茶屋付近
綺麗な沢沿いのキャンプ場
13:53、上日向BS到着。
人家が増えて参りました。
上日向まで来るとバス便は増えるが、今日は土曜なので生憎の空白の3時間。
引き続き舗装路を歩いて駅を目指す。
14:28、川井駅に無事到着。
な、長かった・・・。
川井駅ホームより望む奥多摩大橋

帰りの電車も凄い人混みで当然座れない。
青梅駅での乗り替えで漸く座席を確保し、往路同様拝島と八王子を経由して帰途に就いた。

土日祝日の奥多摩の恐ろしさを味わった山行だった。そもそも三連休に奥多摩に行くこと自体誤りだ。
トレーニングとしてならまだしも、純粋に山行を楽しむのには不向きな山だと感じた。(過剰な整備、人気の多さ、植林ばかり)
丹沢ーーー!!!!早く来てくれーーー!!!!(クリリン感)

御嶽駅8:57→惣岳山10:11→高水山10:50→岩茸石山11:08→黒山12:13→棒ノ折山12:35→百軒茶屋登山口13:32→川井駅14:28