箱根・外輪山日帰りハイキング(風祭駅~塔ノ峰~明星ヶ岳) | 単独行者の山行録

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歩いた山々の記憶を詳らかに。
山行中心の備忘録。

10月31日に行ってきた箱根外輪山と仙石原の周遊録。
今回の目的は仙石原のすすきの原なのだが、それだけだと時間的にも交通費等諸々の費用も割りに合わない(つくずく貧乏性だなw)ので、外輪山ハイキングとセットで訪れてみた。

9ヶ月ぶりの箱根外輪山ハイキングは風祭駅からのスタート。
今回はゆるいハイキング(と言っても標高差は1,000m以上あるが)なので、遅めに出発して風祭駅に着いたのは8時頃。
標高36m(笑)から塔の峰、明星ヶ岳を経て明神ヶ岳を目指す。
風祭駅から登るコースは未踏で予てから気になっていて、仙石原までのバス代1000円超も浮くし、まさに一石二鳥のコースなのだ。
8:07、準備体操をして風祭駅を出発。
風祭駅前にて。駅から直ぐのT字路は山と高原地図の実線とは逆の左へ進む。
「萩窪用水散策コース」の道標を追っていく。
傾斜地のミカン畑。いかにも小田原らしい。
途中から径に入っていく。
当てにした山行情報のルートから早速外れているw
ここまで径が沢山あって非常に判りづらいので、遠回りになるがやはり山と高原地図の実線を辿った方が確実だろう。
「急がば回れ」というやつですな。
径は山と高原地図には載っていないが、兎に角尾根にのればいい訳なので、自分の直観を信じて気にせず登っていく。
ミカン畑の中を進んだ先のやはり細い農道と合わせ、更に登ると尾根上の車道の実線と合流。
思惑通りに事が進み、思わずニンマリ。(笑)
ここからは西に向けて歩いていく。
相模湾とミカン畑
↑の分岐は右へ進む。
一度間違えて左を200m程進んでしまった。
道が明らかに尾根から外れだし、農道のような道になってしまったので引き返した。
毎回直観が当たるとは限りませんねぇ。
まあ、間違えてたら引き返せばいい訳だし、どーでもいいんですけど。(適当)
上水之尾用水溜池に到達。
濁った汚ならしい溜池に見えますが、ここに注ぎ込む沢の水はとても綺麗。
付近一帯の農地には欠かせない存在のよう。
秋を感じさせる烏瓜。

沢のせせらぎを聴きながら溜池から少し進むと左手に林道のゲートがあり、ゲート脇を通って先へ進んでいく。
今月は異様に雨が多く未だ土壌が水分を多く含んでいるからなのか、林道脇から沢山水が湧出していて水浸し。
林道入り口のゲート

林道を暫く進むと漸く塔ノ峰登山口に到達。
塔ノ峰登山口の道標

登山口からは植林の中を緩やかに登っていく。
踏み跡はしっかりとしていて、案外歩かれているのかも知れない。
登山道脇に放置された廃車。
一体こんなところまでどうやって入ってきたというのか。
整然とした檜の植林

登山口から40分程で塔ノ峰(566m)に9:36到達。
これにて呆気なく未踏区間終了。
あまりに呆気なく終わってしまい、わざわざ風祭駅から登る意味はあったのか・・・?と正直考えてしまった。
塔ノ峰山頂

ここからはかつて去年の初日の出一昨年山屋駆け出しの頃の2度通った事がある馴染あるコース。
・・・思えば登山を始めて約3年になるのかぁ。
記事を書いていて、何だか感慨深くなってしまった。
まさか四六時中山の事だけを考えてる山廃人になってしまうとはねぇ。
塔ノ峰からなだらかに下っていくと、車道へ。
更に車道を900m進み明星ヶ岳登山口へ。
明星ヶ岳登山口

明星ヶ岳登山口は急登の連続なので、予めペースをぐんと落として登っていく。
かつて2回ともトントン拍子で軽々と登れたのに、今回は足取りが重い。
この2年間で随分と老いぼれましたねぇ。
それともたまたま調子が良くないだけでしょうか?
何れにしても、最近は調子が良いと思える事が少ないです。
登山道脇のヤマトリカブト。まだ咲いているのかと思ったけど、流石に最終盤か。けれど、この先予想外にも多種多様の動植物との出会いが待っていた。

急登を終えると、一時的に平坦なボーナス区間。
両脇にハコネザサが壁のようにそそり立ち、展望が全く無い。
けれど、このハコネザサの回廊こそ箱根の山に来たなぁと実感させてくれる。
ハコネザサの回廊
道中に鎮座する石仏

明星ヶ岳手前の明るい稜線では沢山の可憐な花が咲いていたほか、カナヘビとの出会いも。
ウメバチソウ?
リンドウ。明神ヶ岳にかけて至る所で見かけた。
ヤマラッキョウ?
まさかこの時季にニホンカナヘビに出会うとは。
10:52、明星ヶ岳(924m)到達。
予想外の花々の種類の多さや爬虫類との出会いに俄然テンションが高まって参りましたw
明星ヶ岳で小休止したあとは明神ヶ岳へ向かいます。