杓子山・石割山日帰り縦走(忍野~高座山) | 単独行者の山行録

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歩いた山々の記憶を詳らかに。
山行中心の備忘録。

9/2本日日帰りで行ってきた富士山東部の山々の縦走の記録。

今日は始発に乗るために4時に起きる予定が珍しく寝坊してしまい、5時に慌ただしく起床。
急いで支度し、いざ駅へ向かうも残金が千円ちょっとしかないことに気付く。
御殿場線はSuicaが使えないので予め切符を購入しなければならないのだ。
これでは食料も水分も買えない。
しかも、寝坊したお陰で余裕が全くなく、分刻みの移動を余儀無くされていた。
唯一、大船駅での乗り換えが14分時間があったので、大船で速攻で準備を整えることにした。
とりあえずSuicaで入場、乗車し、大船駅で下車。
足早に東口のファミマで金をおろし、食料と水分を購入。
大船駅へ戻り、御殿場駅までの切符を購入。
一先ずはこれで万全だ。
東海道線に乗車し、国府津で御殿場線に乗り換え。
平日にも関わらず、御殿場線車内はハイカーで賑わっていた。
丹沢、富士山と人気の山のアクセスに便利だから当然だが、今日私が行く山域はそのどちらでもない。
7:30前に御殿場駅に到着し、乗り場へ。
バス停はハイカーで長蛇の列が出来ていたが、その殆どは富士山の須走口行きだった。
その須走口行きのバスは大型の観光バスであるにも関わらず、乗車口のドア付近まで埋め尽くす有様。
首都圏の交通機関の朝のラッシュ時のような感じだ。
私が乗車する河口湖行きは対照的に空いていて快適だ。
7:40、御殿場駅を出発。
須走付近と籠坂峠で度々発生する渋滞に巻き込まれることなく首尾良く忍野入口で降車。
本当は忍野役場前のバス停が最寄りなのだが、忍野経由は時間の都合上使えなかったのだ。
登山口まではかなり距離があるので、地道に忍野の集落を歩いていく。
高地で多少涼しいこともあり、トンボの群れを至るところで見かけた。
道中、少し道を外れて橋上から桂川を撮影。
水が清らかなことで有名だけあって透明度も抜群。

桂川に架かる橋の上より

道に戻り、再び民宿が立ち並ぶ村道を歩く。
途中のローソンで朝食をとったあと、道なりに更に進む。
少し進んだところで細いローカルな道に入って暫く進む。
畑や草むらが広がる道からはこれから登る杓子山の山体が良く見える。
鳴き虫の声と色取り取りの花を咲かせる雑草が自然の豊かさを演出する。
単調な農道のような道だが、観察していて楽しい。

忍野集落より望む杓子山

草むらに群生するすすきの穂が秋の到来を感じさせる。

道の両脇に群生するすすき

色々な花を咲かせる雑草の茂みからはエンマコオロギの美声を筆頭に様々な鳴き虫の声が聴こえてくる

道なりに歩き、忍野中を右手に見て少し進んだところを左折。
薄暗い木陰に別荘やら何やらあり少し迷ったが、何とか登山口のある鳥居地峠に9:48到達。

登山口の駐車場には先客と思しき3台の車が。


登山口の指導標

登山口から暫くは明るい林内の緩やかな坂を登っていく。

車も通れる程の道。

杓子山コースの看板が見えたらここからが本格的な登山道。

登山道の入口

緩やかに登っていくと直ぐに地図にも書かれていた通りの明るく開けたカヤト野原の裾野を登っていく。
背丈の低い草原なので展望は申し分無い・・のだが、富士山は雲隠れ。

富士山と忍野村の集落

最初の通過ポイント、高座山が見えてきた。

カヤト野原の裾野の先に見える高座山

ここからは急登に次ぐ急登。
しかも傾斜がキツイ上に滑る。
幸いなことに、この急登箇所にはロープが設置されている。
下りの場合はお世話になることだろう。

急坂を振り返る

このカヤト野原は種々の草花や小さな生き物たちの宝庫だ。
沢山の花々とそれに集まる色々な種類の蝶と蜜蜂や熊蜂。
バッタやトンボも種類が豊富で観察していて楽しかった。
ただ、スズメバチもかなりの頻度で見かけたし、執拗に飛び回るハエやアブはウザかったかな。(笑)

間もなく見頃を終えるオニユリ

急登を何度も登っていき、明るいカヤト野原を後に薄暗い林内へ入る。
少し進んで10:25、高座山(1,304m)到達。
山頂は木々に覆われ眺望は無い。
あるのは標識と三角点のみ。

山頂の指導標

三角点

少し進んだ先でめっちゃ可愛らしいマリオに出てくるようなキノコを発見。
いや、ゼルダの魔法のクスリの材料のキノコにも似てるな。
何て可愛いのだろう、キノコに詳しくないので良くわからないが、タマゴタケってやつかな?
でも食べるには忍びない。(笑)

可愛いキノコ