ほんと
思い返すとバンドほど残酷な夢って
無いんじゃないか？って思う。
最近では事務所が
天才的なボーカルに対して
オーディションで楽器隊を探して
バンドを組むみたいなやり方で結成したって話しをわりとよく聞くんだけど
それでも多くは同級生とかクラブとか
仲のいい奴らでバンドを始める
ってパターンが多いと思うんです。
でね
スポーツとかだと
チームがあってレギュラー争いとかあって
上手いやつが試合に出て
さらに強いチームに入って
みたいな感じでしょ？
他にもオーケストラとか
ダンスチームとかもさ。
でも
バンドは組んだ時のメンバーで
バンド名を決めてやり始めるから
そのバンドはそのメンバーじゃないと
ダメなんですよ。
ファンになってくれた人もいるし
メンバーを変えるなんて
出来ないんですよね。
でも
気があうからって組んだメンバー
全員に音楽の才能があるとは限らない。
しかもまだ17歳とかで
楽器歴も浅い状態で始まってるから
楽器が上手くなるかもわからない
それでも音楽が好きって気持ちだけで
走り始めるんですよ。
でも
バンドが人気出れば出る程
音楽レベルが上がれば上がるほど
少しづつメンバーの音楽力に差が出てくるんです。
単純に8ビートでも
譜面にしたら同じなんだけど
ドッタンドドタンじゃなく
ドッタンドットタンとか
ドッタドットタンとか
微妙なグルーヴの違いが理解出来るメンバーと、違いがわからないメンバーが居たり
後はもうフレーズを作るセンスとか
色々な所で…
である程度の所まで行くと
レーベルや事務所から話が来て
色々あるんだけど
やっぱり指摘されるんですよね
「彼…弱いよね」「変える？」とか
でも基本みんな
頑張って来たメンバーだから変えたくないし、「お前もう少し頑張れ」的になって
なんかねメンバーを守るためにメンバーに
厳しくなって、一緒に居る事を願って居るのにすれ違って喧嘩したりね
人気もあってもう花が咲くか？って
時期のバンドって、裏ではもう
涙なくして語れない！みたいな状況だったりするんですよね。笑
ほんと悲しいんですよ。
葛藤ばかりですよね
「なんの為にやって来たのか？」
「メンバーを裏切ってまで音楽やりたいのか？」
「それで得られるものって何だ？」みたいな！笑
だからね
バンドが初期メンバーで売れるって
どんだけ奇跡か！
その奇跡さをわかって欲しい！
プロになり得る才能を持ったメンバーが
たまたま近くにいて
たまたまバンドを結成する
ほんと奇跡なんですよ！
みんな
応援してるバンドとか居たら
そのメンバーが集まった奇跡
そしてそのメンバーが乗り越えて来た悲しみ
そう言うのも想像して
応援してあげて下さい！
竜の字