ブーンってな感じで飛び回る
色んな場所へ着く度に上京したときの思い出がよみがえってきた、、
上京するときは、東京は大都会‼ビルとかいっぱいあってスゲーだろうな～って夢みてた
地元の不動産屋にいって、「とにかく安い物件で住み心地いいとこを紹介してほしい」とお願いすると
「東京へ行ったことはありませんが、この物件なら近くに山や川などあって、住み心地いいですしお安いですよ」
地図や路線図なんて見る気もない
電車なんて地元じゃほとんど縁がなかったし、東京はビルしかないと思い込んでた
「そこにしましょう！」
不動産屋に入店から開始5分
マッハ交渉完了
胸のドキドキで爆発しそうだ
電車で上京するとかなんかも映画みたい
で、いざ上京すると地元よりかなり田舎なところへ到着
はて…？
間違ったかな…
標識を見ると憧れの都「東京」の文字が
ビルないじゃん
俺は東京で互いに道を見つけようって約束で３人で上京してきた
友人が肩をたたく、
「ここから新宿まで一時間以上かかるぜ。駅まで徒歩20分だから、一時間半はかかるな」
「何？ここは東京だぜ。あらゆる方法があってすぐに新宿でもどこでもいけるって」
「そんなものはない。俺は何度も言ったぞ。都心は家賃が高いけど、埼玉、神奈川から都心へ出やすい場所のほうがいいと。なのにお前は東京じゃないとダメだと言って聞かない。ここは東京だ。夢が叶ったか？」
めちゃイジわるなことをいうやつだ…
ただ、何度も確認されたことは覚えてる
それは節分の日の出来事
とにかく豆をぶつけまくってやった
だけど、住めば都
空気も良くて、夜は虫の音
友人と一緒に住んでるものだから、毎日ドンチャン騒ぎ
初めから決まってた3ヶ月限定の住まい
３月たったら、お互い別々の道を歩む
ずっと一緒にいたら、甘えるし、遊んじゃうからね
3ヶ月間、東京の色んな処を観光したり、とにかく遊びまくった
思い出だ～とか、３人でここへくるなんてもうないかも知れないぞ～とか熱くなるような言葉をばらまいてとにかくはしゃいだね
3か月後…
まるで三匹の子豚
遊びながらも、節約して貯金を残しておいたレンガの子豚くん
遊びながら節約したが、余裕がない木の枝の子豚くん
遊びすぎて貯金カラカラのわらの子豚くん
まさに俺はわらの子豚くん
貯金が底をつく…
住める期間はあとわずか
さぁどうするか、、、
ここからが物語ではないわらの子豚の逆襲劇の始まりである
始まり始まり…