ガソリンマン1話 ナオキン | PLAYESTオフィシャルブログ「one's life time」Powered by Ameba

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プロから学ぶ本当に正しい
「サッカー上達法」
「本物の基礎技術」を
お伝えします。

小学生がやるべき
サッカーのトレーニングはこれだ!

なんとなく書いてみた短編小説
ちょー暇な時間に読んでね。小説楽しいけどムズい…


「ガソリンマン」

去年大学を卒業して、就職にはつかなかった

むしろつけなかったといったほうが正しいのかも知れない

いや、つきたくなかったのが一番の答え

俺はガソリンスタンドでアルバイトしている

車にはあまり興味はないが、ガソリンの匂いは好きだ

大きな声でお客さんを誘導するときは気持ちがいい

だからといって、ガソリンスタンドでずっと働きたいから就職しなかったわけではない

就活で何回か面接もいったが、全滅…
そりゃやる気がなきゃ落ちるさ





今日もバイトの日

朝から調子がいい
空は雲ひとつない快晴だ

友達からもらったボロボロの原付
4年以上も俺を乗せて頑張ってくれている

「今日も頼むぜ、相棒!」

アクセルをふかしてバイト先まで急いだ



「おはようございます!」

「おう!ケン!今日も元気がいいな」

いつも無精ひげをはやして、髪は長くて束ねてる
見た目は渋いのに、女性にモテないうちの店長

ケン「今日もバイクいじってるんすか?」

店長「当たり前よ!俺の女房はこいつだけ。毎日優しくしてあげなきゃよ」

女性にモテないのはこれが原因…

根っからのバイクオタク

いつかバイク屋になればよかったのにと言ったことがある

その時、「好きすぎて仕事にならん」と一蹴された

職場は店長と俺だけ

店長はバイクいじってるか、雑誌読んでるだけだから、接客は俺がほとんどやることになる

ケン「いらっしゃいませ!」

お客さんはどんどん入ってくる

小さいガソリンスタンドだから、混んだりすることはないがお客さんは待ってくれない

今日は昼飯途中にお客さんが入ってきて、夕方まで途切れずに接客は続いた

一段落がついたとき、食べかけのラーメンはなくなっていた

店長「今日もご苦労さん!疲れたな」

店長はソファーで雑誌を読んでいただけだ…

ケン「腹減りましたよ~」

店長「帰れ帰れ。お前におごるくらいならバイクの装備品でも買ってやる。それに俺は腹いっぱいだ」

ケン「ラーメン返せ」

店長「俺が食ったやつをか?ケンとキスするのはさすがに照れるぜ~」

ケン「気持ち悪いわ!この仕返しはいつかしてやる」

店長「ガッハッハ頼もしいやつだな」

原付にキーをさして店長に手をふる

ケン「また明日!」

店長「おっ!またな店長」

店長はあんただろ…この人は就職なんてしねぇで俺の店にずっといろと口癖のように言ってくる。嬉しいけどなかなか答えられない

ガソリンスタンドの居心地は良かった

ただ、周りはやれ一流会社に勤めてる、専門職で頑張ってるなど聞いている

皆輝いてる

だけど俺にはやりたいことがない

だから答えられないし優柔不断になってしまう

高校からもずっとそうだった

進路相談はいつも最後の順番を選び、いつになっても答えはでない

やりたいことがある人や、夢がある人、一生懸命頑張る人が羨ましかった

ケン「俺、どーすんだろ。皆、なんであんなに色々決めれんだ。あーわかんね~。とにかく飯食ってから考えるか!」

いつものパターン
そのうち、そのうちでここまできちまった

なんかきっかげがありゃな

誰が俺のガソリンも満タンにしてくれよ

母「父ちゃんが最近あんまり調子がよくないみたいなのよ。あんたちゃんと就職して父ちゃん喜ばせてあげてよ」

俺の母。。
口うるさいのと心配性が合体してるんだから、毎日小言や嫌味をつつかれる

ケン「父ちゃん、朝からご飯2杯も食ってピンピンしてたぞ。親孝行作戦みたいなやつじゃ就職なんかしねーぞ」

母「だったら出ていきな!このバカ息子」

出ていきたいが金はない…

そういえば最近友達と遊ぶと皆、羽振りがよくなってる気がする

友達「ケン、今日はおごってやるよ!ケンも就職しろよ~給料いいぜ!」

ケン「そりゃお前の会社がいいだけだ。とにかく今日はありがとう。マサといると明日も頑張ろうって調子でるぜ!」

親友のマサだ
幼稚園からずっと一緒。
言わば幼馴染みってやつ

頭のデキが俺とは違ったのか、、マサは一流会社に勤めている

いや、マサは昔から勉強頑張ってたよな

こいつといると楽しいが、最近は一線感じるようになっていた


2話に続く