「おお、ヤニーナ!
お前の『髪飾り』、これから南稜テラスへ探しに行っててくるよ!
もしも、そこで見つからなかったら、奥壁バンドかもしれない…」
「気を付けてね、 パパ!」
「お前も来るかい? ヤニーナ?」
「だから、いかね~って!!」
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というわけで、すっかり日が昇った5時30分、正面にそびえる北穂へ向けて出発じゃ!
頂上まで、予定時間は3時間!
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で、10分ほどで涸沢小屋のテラスへ到着、
歩いたらウンコしたくなったので、トイレ行きましょう!
すでに、ロスタイムが始まっていますが、あまり気にしないようにしましょう…
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その後、ゼエゼエ言いながら登ること、1時間くらいでしょうか?
振り返れば、眼下には昨夜泊まった涸沢ヒュッテ、
正面には、北ア屈指の稜線美と名高い前穂北尾根です。
(もちろん、ここもわたしが独りで歩けるようなとこではありません…)
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ほんでもって、森林限界を超えるあたりからは、北穂南陵です。
(すまん、ヤニーナ! すっかり忘れてたけど、南陵テラスは素通りしてしまったよ…)
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今回、最初に合ったライチョウ君は、人間をちっとも恐れません!
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なぜか、昨日飲みすぎた割には順調に歩が進み、無事、登頂です。
(あいかわらず、頂上へ来ると調子に乗ってます…)
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さて、一休みした後は、涸沢岳へ向けての稜線、
日本で3番目くらい?に長い鎖場といわれてる奥壁バンドの通過です。
ペンキ印を外さないように気を付けて辿れば、それほど問題ないのですが…
酔っぱらってたりすると、きっと死にます!(てか、そんなやつは、さすがにいません…)
この先は、岩場の登りが、これでもかというくらい延々と続きますよ…
これはこれで、とっても楽しいのですが、下りじゃなくてよかったとしみじみ思いました!
(下見ると、涙目になりそうで…)
はて、そういえば髪飾りは、どうしたんだっけ?
(つづく)