●北ア穂高連峰・稜線漫歩② (でっかくでたね…) | かものはしの中途半端な日々

かものはしの中途半端な日々

山登りと四駆とバイク、人生後半、あいかわらず中途半端にすごしている日々の記録です。

「おお、ヤニーナ!
お前には黙っていたが、あの『髪飾り』は、南稜テラスに置き忘れたかも知れないのだよ…」

「えっ!? そうだったの? パパ…」

「一緒に探しに行くかい?」

「かったるいから、いかな~い!」


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こうして、わたしは、涸沢へ一人でやってきたのです…

朝一番の乗り合いタクシーで上高地へ入り、5時半に出発。
10時45分に、本日の宿泊地、涸沢ヒュッテ到着です。
酔っぱらいおやじにしては、なかなかのペースではないかと、ゼエゼエ言いながら自画自賛じゃ!
(てか、もう少し、先に進めよ…)

でも、もう今日は、ここでビールなんだよ!


小屋のテラスの南西方面に広がる涸沢カールと、紺碧の空の境をくっきりと分ける穏やかな曲線は、奥穂から前穂へ至る吊尾根です。
順調にいけば、明後日に歩くのじゃ!


~~~


そして、北西を眺めれば、テント場の向こうにある涸沢小屋の上にそびえる頂…
おお! 北穂じゃ~!
(すいません、興奮しております…)


北穂の右に延びる稜線は、ゴジラの背!
(もちろん、わたしが独りで歩けるようなところではありません…)

明日は、北穂へ登り、左手に尖がってる涸沢槍を経て奥穂へ行く計画です。

二日酔いでは厳しいので、今日は飲み過ぎないようにしましょう!
(たぶん、無理だけど…)


 
そして、いつものごとく、調子に乗っている図です…



実は、涸沢に来るのは20年振りくらいなのですよ!



こうして、酔っぱらいながらの、ハイテンションな至福の一日が過ぎていくのでした…



本日は、日曜日。
小屋も比較的余裕があります。

ご飯、山盛りにお代わりをしたわたしは、7時くらいにはゴーゴーと眠りについたのでした…



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そ~し~て!


翌朝、目覚めれば、
そこには、絶景のモルゲンロートが待っていたのじゃ!

これから歩く、涸沢槍~涸沢岳です。


あまりの美しさに、危うくビールでも飲みそうになりましたが、本日は3時間の登りと、2時間+の岩歩きが待ってます!
死ぬといけないので止めときましょう…


ああ、奥穂よ…

もう、何も言うことはございません…

ヤニーナ、
君の髪飾り、きっと見つけてくるよ…
(だから、誰それ?)


では、朝飯食って、出発じゃ!!

(つづく)