●濾胞性歯嚢胞日記 その4(最終決戦!) | かものはしの中途半端な日々

かものはしの中途半端な日々

山登りと四駆とバイク、人生後半、あいかわらず中途半端にすごしている日々の記録です。

(前回までのあらすじ)


人馬一体!
生還を誓い合ったKとわたしは、戦いの地へと赴くのでした!(ビール飲んだけど…)



~~~



「手術は明日の朝一番です。8時までは水分摂ってもいいですよ。」
浣腸はしません。バルーン(おしっこの管)は、麻酔が覚める前に抜きます。」
「昼頃終了予定なので、夕食からお粥を出します。」


なんだか、簡単な手術みたいですね!


こう見えても、わたしは全身麻酔手術4回目!
その辺のトーシロとは違うのだよ、フフフ…


「マスター・オブ・ZENMA」なのじゃ!!



でも、実のところ、これまでの手術には、残念ながらいい想い出がありません。
(ていうか、手術でいい想い出ってないでしょ…)


「先生、わたし、これまでの手術では、いつも術後の痛みに悩まされているんですよ。」
「疼痛管理には最善を尽くしますよ、ご安心ください。あっ、でも喘息かぁ、だめかなぁ…」


(いま、だめって言った!?)


なにやら不吉な予感を抱いたまま、わたしは、手術室へ向かうのでした。



~~~



「○○さん、緊張しないでくださいね、すぐ終わりますよ!」

(だから、俺、マスターだって言ってるでしょ!)


酸素マスクを着けて、点滴の管から麻酔薬が入ると、あっという間に意識がなくなります。
で、次の瞬間には、終わってました。



~~~



「○○さん、聞こえますか? 深呼吸してください!」
「手術は、予定どおり終わりましたよ。」


気付いた時には、もう病室のベットの上です。



「いあ、あんひえふあ?」(いま、何時ですか?)
「ええ、大丈夫ですよ。」
「…」


「麻酔が切れてくると、だんだん痛みが出てきます。座薬を入れておきますか?」
「おえあいひあふ」(お願いします)
「じゃあ、痛くなったら呼んでくださいね。」
「…」



なんだか、話がかみ合いません…
(ていうか、わたしの口が噛み合ってないよ…)



~~~



術後4時間は、完全に麻酔が覚めるまで安静にしていなくてはなりませんが、
バルーン(おしっこの管)や、ドレーン(鼻から胃に入れるチューブ)もなく、
不快な思いをする心配もありませんよ!


恐れていた痛みもなく、鏡で顔を見ると、たいして腫れてもいないようです。


(先生ったら、大げさなんだから…)
(マスターのわたしには、少々、易しすぎ?)



麻酔が覚めず夢うつつのわたしは、痛みを感じないのは薬が効いてるおかげ、
顔が腫れるのはこの後ということに、気づく術もありませんでした…



(つづく…)