「記憶探偵と鍵のかかった少女」
★★★★☆
【公開】2014年
【製作国】アメリカ、スペイン
【上映時間】99分
【監督】ホルヘ・ドラド
【原題】Mindscape
アメリカ、スペインの合作映画で、スペインととアメリカで同時公開されたそうです。
全くどんな映画か知らずに見たんですけど、これが
凄く良かった!
なんとなく邦題のダサさからして期待はしてなかったんですけど、ストーリー的にも、映像的にも、役者さん的にも凄く良かったんじゃないかな、と思います。
他人の記憶に入り込んで、過去の記憶を見ることができる記憶探偵ジョンは、妻に先立たれたショックを引きずっていた。
ある日、妻と同じ名前の少女アナを助けるよう依頼される。
アナは一週間絶食しており、とにかくアナに何かを食べさせるというのが仕事内容だった。
絶食の原因を調べるため、彼女の記憶に入り込んでいく。
そこで、ジョンはアナが過去に起こした問題に関わる記憶を見ることになり、実際に過去の事件に関する調査を開始。
調べれば調べるほど、記憶の中で見た光景と実際に起こった出来事の間に食い違いがでくる。
真実を知るため、アナに深く関わっていくジョンは驚くべき真実にたどり着く。
といった内容です。
まず、この物語の世界では超能力者が割と普通に存在していて、超能力を活かした仕事をしているってところがおもしろいな、って思いました。
主人公は人の記憶に入り込める能力を持っていて、その能力を使って様々な事件を解決してきた腕利きの記憶探偵という設定。
この
記憶探偵
ってフレーズがなんか、昔っぽくてダサかっこいいですよね。
この手の超能力を使ったサスペンスものってのはあまりない気がするので珍しいなぁ、と思うと同時に
超能力使えたらなんでもありだね
って不安も少しありました。
しかし、この映画は
嘘は1つ
という原則を守っているため、その辺のなんでもありになっちゃうのでは?って不安は感じることなく見終えることができました。
ただ、ストーリーの内容的にはそれほどビックリするような展開でもないんですけどね。
途中でだいたいの結末が予想できちゃうんですよ。
しかも、それに気づいてないのは主人公だけ!みたいな感じなんで、
こいつ、こんなんでよく優秀な探偵としてやっていけてるな
って思っちゃいます。
ただ、ストーリーなんて正直どうでもいいくらい見どころの多い映画だったと思います。
まず、謎の少女アナを演じる
タイッサ・ファーミガ
という女優さんがとんでもない美少女であるということ。
この人、ソフィア・コッポラの「ブリングリング」に出てましたね。
「ブリングリング」では、結構はっちゃけた役だったんですけど、今回はお嬢様で、しかもミステリアスで、なんといっても天才。という役。
記憶の中に入るという幻想的なシーンも多く、そんなシーンにピッタリの女優さんでした。
なんせ、可愛い。
そして、ちょっと触れましたが、記憶とく曖昧模糊としたものを映像化しているので、その辺の映像もかなり良かったです。
というか、自分の好きな世界観でした。
アナの住んでいる屋敷や、通っている学校などの雰囲気がもう好きすぎる感じなんです。
その辺を見るだけでも凄く心地よい映画でしたね。
エンドロールではバラが咲いていくシーンが映し出されているんですけど、この映像がとんでもなく美しい!
これは、本当に見る価値のあるエンドロールです。
とんでもないオチを期待していたらちょっと肩透かしかもしれませんが、美少女と美しい映像を見たいって方には凄くいい映画だと思いますよ。
気になった方はぜひご覧ください。
予告編
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