読書「植物は知性をもっている」ステファノ・マンクーゾ、アレッサンドラ・ヴィオラ | 渋谷宙希のブログ

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「植物は知性をもっている」ステファノ・マンクーゾ、アレッサンドラ・ヴィオラ
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実は以前から


植物には知性(のようなもの)があるのではない?


と思っていたんですよ。


で、この本を見かけた時に


これは買わねば!


と思ったわけです。


そもそも、私が植物には知性があるのでは?と思うようになったきっかけは生命科学者である柳澤桂子さんの著書「二重らせんの私」という本を読んだときに以下のような文章があったのです。



私は、どうしても花を摘む気にはなれなかった。太陽に向かっている花はにこにこと微笑んでいるように思えた。ある日、父におそるおそる聞いてみた。 
「お花は折られても痛くなの?」
 父は確信をもって「痛くない」と答えた。植物には神経がないという。植物学者のいうことだから正しいのだろう。でも、もしまちがっていたら? 
道ばたに折れたタンポポの茎から白い液が溢れていると、私の心は痛んだ。折られたタンポポの傷口は、次の日茶色くなって乾いていた。タンポポは。私たちにはわからない苦しみかたをしないと、ほんとうにいえるのであろうか。 



この柳澤桂子さんが子供の頃に感じた違和感のようなもの。これは自分にもあるな、と思ったわけです。


その後、植物に詳しい友人に教えてもらったBBC制作のドキュメンタリー番組「 プライベート・ライフ・オブ・プランツ」のDVDを見て思ったんんです。


どう考えても植物は思考している!


と。


なぜ、そう感じるようになったかというとこの本の中にも同じ植物が紹介されているんですが、ランの一種でオフリス・アピフェラは、周囲に生息しているハチの雌の姿形を完璧に模倣できるんです。


色や形大きさ全てがそっくり!



見た目だけではなく、触ったときの感触!さらには交尾の準備ができた時の雌が出すフェロモン、つまり匂いまでそっくりそのまま!



見た目も匂いも感触もそっくりなその雌の偽物に騙されてそのハチの雄は雌の偽物に交尾しようと抱き着きます。


しかし、偽物です。交尾できません。ここで、花粉をたっぷり体につけることになるハチの雄。


騙されたことに気付いた雄ハチは、次の雌を探して飛びたちます。


そして、また別のオフリス・アピフェラの擬態に騙されて抱きつく!!


ここで、受粉完了です。


通常、植物と昆虫というのはギブ・アンド・テイクの関係が多いんですよ。


つまり、植物は甘い蜜を昆虫に提供するかわりに、受粉のお手伝いをしてもらうわけです。


しかし、このオフリス・アピフェラは受粉を手伝ってもらいながらも何も与えないという何とも賢い戦略をとっているんです。


この本の中でも紹介されていますし、「 プライベート・ライフ・オブ・プランツ」のDVDではその様子を映像で見ることができます。


この事実を知ったときに思ったんです。


オフリス・アピフェラはどうやってハチの雌の姿形を知ったのか?



人間なら目で見て姿形を認識することができますが、植物は?



しかも、姿形だけではなく感触や匂いまで!!


どうやってその情報を知ったのか?



そのことがずーっと引っかかっていたんです。


この本には凄く衝撃的な事実が書かれていました。


それは、人間の持っている五感。


つまり、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚です。



これらの感覚すべてを植物は持っているというのです!


しかも、それがきちんとした科学的なエビデンスを元に記載されています。


これは、驚きですね。


しかも、植物の感覚はこれだけでは終わりません!


人間の持っていない感覚がさらに15もあると!



たとえば重力を感知する感覚、磁場を感知する感覚、科学物質を感知し測定する感覚などなど!



これは人間の能力を遥かに超えた能力です。


人間どころか他の動物を超える能力ですね。


植物は動物と違って動かないように見えるのでどうしても下等に見られがちですが、植物は動きます。


人間とは異なった時間の流れを生きている植物は、動きが(人間の目から見ると)極端に遅いので止まってるように見えるだけです。


地球上でもっとも長寿な生物は植物です。


動物とは違う時間を生きていると考えるのがまっとうでしょう。


さらに、植物の体は動物とは全く異なった構造でできているので、その辺も人間が植物を理解しづらい部分だといいます。


植物は体の一部を昆虫や草食動物に食べられても生きていくことができます。


食べられた部分は再生し、元通りになります。


しかし、動物はどうでしょうか?


ライオンに片腕を食いちぎられてしまったら、もう元には戻りません。


トカゲの中にはしっぽが切れてもまた生えてくるものもいます。


しかし、頭を食べられたら終わりでしょう。


植物は違います。体のどの部分を破損しても再生できる能力を持っています。


なぜか?


それは、動物のように1つの臓器に機能の全てを託しているわけではないからです。


脳の代わりになる臓器はないし、胃や腸や肺も同じです。


植物は、それらの重要な器官を細かく分散させて体に配置しているというのです。


体がモジュール構造になっているので、一部分を破損しても再生できちゃうんですね。


この構造は非常に優れていますよね。


他にも、植物は家族を認識できるという性質も凄く面白かったし、植物のとるコミュニケーションに関する内容も凄く面白かったです!



どうやってコミュニケーションとるんだ!?


って思うでしょ!?


この本を読めばその答えが書いていますよ。


脳が無くても思考できるし、目が無くても見ることができるんです。


この本の著者は、植物が今まで不当に下等生物のレッテルを貼られていた。と言います。


実際に、植物はパッと見動かないし、そこに落ちている石ころと同じような感覚で見られがちです。しかし、実際はものを考え戦略を立てれるかなり高等な生物であり、この地球という星を事実上支配しているのは実は植物である。と言っています。


もしも、地球上から植物が一切姿を消してしまったら、地球上の生物の一切は死に絶えるでしょう。


しかし、地球上の動物が一切姿を消しても植物は死に絶えるどころか、さらに生き生きとその生活を育むことでしょう。


この本を読めば明日から植物に対する見方が180度変わること間違いなしです!



気になった方はぜひ読んでみてください。


超絶おすすめの1冊です!!!







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