映画「セーラー服と機関銃」 | 渋谷宙希のブログ

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「セーラー服と機関銃」
★★★☆☆
【公開】1981年
【製作国】日本
【上映時間】112分
【監督】相米慎二



赤川次郎による同名の小説の映画化作品。


最近、リメイク(続編?)されちょくちょく目についていたので、前々から観たいと思っていた薬師丸ひろ子主演の映画を観てみました。


監督は「台風クラブ」(感想はこちら)や「ションベン・ライダー」(感想はこちら)の相米慎二です。


原作がどんな感じなのかは読んでいないので知らないんですけど、物語がかなり独特な展開でした。


前半は結構おもしろく観てたんですけど、中盤に”太っちょ”と呼ばれる悪の組織のボスみたいなのが出てくる辺りが意味不明過ぎて???ってなりました。



あと、アイドルの映画なのにかんなり独特の演出で、延々に続くロングショットのシーンが多様されていて、肝心の薬師丸ひろ子の顔が全然見えないというものがあり、その辺は面白かったです。





純真無垢な女子高生星泉はある日、目高組の4代目組長になることになってしまう。


目高組は歴史のあるヤクザだが、組員4名の小さな組織だった。


父を亡くした泉の元へ、ある日父の愛人だったマユミが現れ一緒に暮らすことに。


しかし、泉のマンションは何者かによって荒らされ、マユミは消える。


部屋に麻薬が隠されていたとにらむ刑事の黒木からマユミが麻薬を持ちだしたと聞かされる泉。


そんなある日、目高組の組員であるヒロが何者かによって殺害される。


目高組の敵対組織である浜口組へ乗り込む泉だったが、犯人は浜口組ではなかったと知る。


そして、闇の世界の大物である”太っちょ”の元へと連行された泉はそこで殺害されそうになるが、そこに現れたのが行方をくらましていたマユミだった・・・・・・







といった感じの内容です。


女子高生がヤクザの親分になるって設定はなかなかおもしろくていいですね。


前半は伏線を沢山貼っていて、後半にそれを回収していくという感じの展開だったんですけど、前半のギャグっぽい感じは割と好きでした。



しかし、後半どんどんと組員が殺されていく感じがダメでしたね。


純真な泉も回りでどんどん人が死んでるのに、あまりショックを受けているように見えない感じがちょっといただけなかったです。


そして、ダメだった最大のポイントは”太っちょ”です。



この人は必要あったのか?


って思いますね。


悪の秘密結社みたいな組織のボスっぽい感じで登場するんですけど、対して活躍しないんですよ。


なんか、地雷を踏んで足を切断したってエピソードを嬉しそうに泉に聴かせるんですけど、実は嘘だったりとか、なんでそんな話したの?って感じです。


巨大な組織のボスのはずなのに、警備は凄く軽くて部下もあんなりいないんですよね。


この人は一体なにがしたかったんだろうか・・・・・



そして、終盤にはあの有名な機関銃を乱射し


カ・イ・カ・ン


のセリフ。


このシーンはさすがにかっこいいんですけど、なんで快感って言ったのかは謎です。



相手が極悪なヤクザとはいえ人を殺しといてそれはないでしょ。


って思いました。


この映画の魅力は2点。


まずは最初にも書きましたが独特の演出です。



主人公の顔がわからないくらい遠くから撮影されたシーンが延々と続くというものが多数あります。


凄くっかっこいいんですけど、ファンはちょっと嫌だったでしょうね。


もう1点の魅力はやはり、組長星泉のキャラクターでしょうか。



かなり、かわいいキャラクターです。


肝っ玉もすわってるし、とにかく純真無垢な少女。


しんな少女がヤクザの親分にサラっとなっちゃう感じがいいんでしょう。


薬師丸ひろ子の歌う主題歌も良かったです。


気になった方は観てみてください。




予告編











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