「ピープルVSジョージ・ルーカス」
★★★★☆
【公開】2010年
【製作国】アメリカ、イギリス
【上映時間】92分
【監督】アレクサンドレ・O・フィリップ
【原題】THE PEOPLE VS. GEORGE LUCAS
これはですね~
バカバカしくておもしろかった!!
です。
「フォースの覚醒」(感想はこちら)公開中の今に観ておこうと思い観てみたんですけど、いいですね。
スター・ウォーズファンさすがです。
もはや、ただの映画ではなく文化になり、ある人々にとってはそれが人生になってるんだな、と。
この映画は、ジョージ・ルーカスが作り出したSF映画の金字塔「スター・ウォーズ」の熱狂的なファンが、旧三部作が好き過ぎて、旧三部作を改めて作りなおした「特別篇」や、「ファントム・メナス」などの新三部作を受け入れることができず、ルーカスに恨み節を言いまくっているだけというドキュメンタリー。
もう、ひたすらルーカスに対する恨み節の数々が熱過ぎて素晴らしい。
これぞSWファン!って感じがしました。
最初はスター・ウォーズの素晴らしさを語るファンの方々ですが、「特別篇」が公開されるともう批判の嵐!
一番印象深かったのは
ハン・ソロが先に撃った事件!!!
ですね。
これは、フォンの間では大きな問題になっているようで、かなりの多数のファンがお怒りです。
事件の詳細はこうです。
ジャバ・ザ・ハットに借金を返せないハンに対して賞金稼ぎのグリードが迫るシーン。
1977年に公開されたオリジナル版では、追い詰められたハンが有無を言わさずグリードを撃ち殺すというシーンがあるのですが、1997年に公開された「特別篇」では、グリードがハンを撃つが、それを外した瞬間にハンが撃ち返すというシーンに変わっている。
オリジナル版のファンからすれば、このシーンの改正はキャラクターの性格を根本から覆してしまう!と激オコなわけです。
ハンは元々違法の密売屋で、こーゆーダーティーな面があってもいい、それがハンの魅力にもなってる、と。
そして、本来は撃たなかったはずのグリードに罪をきせるようなことをするな!と。
気持ちはわからなくないですね。
自分はオリジナル版は観たはずなんですけど、はるか彼方昔のことなのでまったく記憶にありません。
しかし、オリジナルのファンはこーゆー改正には厳しい意見を出すだろうな、って。
一方ルーカスの意見はこうです
「ハンはレイア姫と結婚する人物で、そんな人物が冷酷な殺人者でいいの?」
ってこうです。
つまり、登場人物はのちのち神話になる人物で、それを壊さないために改正したとのことです。
しかし、ファンは激おこです。
賞金稼ぎのグリードが1メートルの距離で外すわけがない!ありえない!!
と。これはファンの言い分に一理あるような気もしますね。
他にも、有名な追加されたシーンで、ジャバとハンが会話をするシーンが
しょーもなすぎる!!
との意見も。
これは、特別篇が公開された当時、自分も観て
いや、このシーンいらんやろ・・・・
って純粋に思ったことを覚えています。
なんで、あんなシーン追加したんでしょうかね。
そして、ファンが激おこしている理由の1つに、オリジナルの映像が抹殺されてしまっているということ。
例えば、特別篇のDVD-BOXにオリジナル版も入れてくれたらいいのに、なんで入ってないんだ!?
もうオリジナルを見ることが出来ないなんでツラ過ぎる!というもの。
これは、オリジナル版をほぼ観たことない世代の自分にとってもぜひソフト化していただきたい案件です。
そして、決定的にファンとルーカスの間に溝を作ってしまったのが
「ファントム・メナス」
の公開でした。
1999年に公開されたこの作品は
前作「ジェダイの帰還」からなんと16年ぶりに公開されたスターウォーズの新作です。公開当時はもうお祭り騒ぎの大フィーバーでした。
しかし、映画を観終わったファンからは絶望の声が!
最も物議をかもしたのが
ミディ=クロリアン
の存在!
このミディ=クロリアンというのは、細胞の中に共存している微笑な生命体で、体内にこのミディ=クロリアンの数が多いと、凄いフォースを得ることができるというものらしいです。
これには、旧作のファンは激おこプンプン丸(←一回使ってみたかった)です。
このミディ=クロリアンの数でジェダイになれるかなれないか、決まってしまう。
そして、それが血液検査で簡単にわかってしまう!
旧作のファンは、フォースといのは精神の持ちようや、日頃の生活習慣などで、得ることができる超自然的なパワーで、それだったら自分も修行すれば身につけることができるかもしれないと期待した。
しかし、実際は生まれた時にすでにフォースを得ることができるかどうかは決まっていて修行はもはや無意味だと言われたようで大きなショックを受けたようです。
確かに、今回「フォースの覚醒」を観るために過去の作品を予習して思ったことの1つにこのクロリアン問題が自分の中にもありました。
フォースってもっと神秘的な力だと思ってたっもんで、ちょっと驚いた記憶があります。
結局血統主義というか、エリートの子供はエリートだ!ってのもちょっと反感を買ったようです。
現在公開中の「フォースの覚醒」でフォースを操るのは過去最高のクロリアン数値を叩きだしたアナキン・スカイウォーカーの孫たちですからね・・・・
あと、ジャージャー・ビンクスが嫌われ過ぎててウケました。
確かにあのキャラクターは微妙でしたね。
さて、この映画は2010年に公開された映画なので、現在公開中の「フォースの覚醒」の話は当然出てきません。
最新作を観た旧作のファンたちが一体どんな反応をしたのか凄く気になるところです。
まぁ、映画の最後では
なんだかんだ言っても結局は大好きなんだよね
って話しでまとまります。
そして、ぜひ新作を作ってくれ!
ってことで落ち着くんですよ。
ルーカスの手からは離れたけれど、SWの新作が観れて良かったですね。みなさん。
気になった方は是非ともご覧になってください。
予告編
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