「撤退」
★★☆☆☆
【公開】2007年
【製作国】イスラエル、イタリア、フランス、ドイツ
【上映時間】115分
【監督】アモス・ギタイ
【原題】DISENGAGEMENT
日本未公開の映画です。
タイトルの「撤退」はイスラエルのガザ地区からユダヤ人の撤退を意味しています。
アモズ・ギタイ監督の国境三部作というのがあるらしいんですが、その中の1つだとか。
民族的、政治的に行き場を失い、土地を追われる人々を描いた映画なのですが、主人公はフランス人で、第三者的な視点から描かれています。
日本に住んでいると、民族問題などに触れる機会も少なく、民族のアイデンティティなどを考えることもほとんどないので、この手の問題を取り扱った作品を見てもいまいちピンとこないのが実感でした。
イスラエル人の青年ウリは養父の葬式に参列するためフランスへやってくる。
血の繋がっていない姉アナとの久しぶりの再会を果たし、喜ぶ2人でしたが、遺産相続の件でアナが20年前に手放した娘がイスラエルのガザ地区に住んでいて、父親は密かに娘を支援していたことを知る。
アナは娘のダナに会うため、イスラエルで警備の仕事をしているウリに付いて行くとこを決意する。
しかし、厳重に警備されたガザ地区に入ることは容易ではなかった・・・・・
といった内容です。
映画の冒頭で、民族のアイデンティティーに関するちょっと意味深会話があったりして、最初から結構小難しい感じの空気が漂っています。
全体的にはこの辺の問題を或る程度よく知っている人でないと全く意味がわからないかもしれません。
実際に自分もこの映画の内容をちゃんと理解しているとは到底思えないので。
映画の終盤では、ウリの引きいる警備隊がユダヤ人を強制的に排除しようとするシーンになります。
姉のアナも娘を引き放されてしまいます。
アナを演じるのはジュリエット・ビノシュです。
おそらくこの映画が見たいリストに入れていたのはこの人が出ているからだと思うんですけど、このアナという人物がなんとも憎たらしい感じでいい味出してます。
前半では、酔いどれのおばさんって感じでだらしないんですけど、後半ガザに入ってからはもう悠長なこと言ってられないくらい事態が切迫してくるので、緊迫した表情をしています。
この辺は流石に凄いなぁって思いました。
正直、おもしろいかおもしろくないかと問われたら面白い映画ではないです。
ただ、まぁ色々と考えさせられる内容であることは間違いありません。
気になった方はご覧になってみてはいかがでしょう。
予告編
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