映画「自虐の詩」 | 渋谷宙希のブログ

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「自虐の詩」
★☆☆☆☆

【公開】2007年
【製作国】日本
【上映時間】115分
【監督】堤幸彦





業田良家の同名漫画を原作とした映画です。



以前、原作の漫画(感想はこちら)を読んで面白かったので映画も観てみました。


この漫画をどうやって映画にするのかなぁ、と興味深く観たんですけど、結果的に言うと


全然ダメでした。



やはり、この漫画を上手に映像化するのはとても難しいよなぁ、って思いましたね。


原作の漫画はいわいる4コマ漫画で、4つの均一のコマが並んでいて、4コマ目で落ちる。といったものです。


で、この漫画はその4コマを連続で描き、一つの壮大な物語を描いているんです。


内容的には、仕事もしないで毎日ブラブラしているダメな男イサオと、そのイサオを支える健気な女性幸江の物語で、ギャグといえばイサオがちゃぶ台をひっくり返すというだけのものです。


しかし、幸江の過去の回想が始まり、幸江は一体どういう経緯で今現在に至るのか?というところをコツコツと積み上げていき、最終的には壮大な大団円が待っているんですよね。


映画でも、最初はダメ男のイサオがしょうもないことでちゃぶ台をひっくり返すというネタが続きます。




最終的には漫画のような壮大なカタルシスを生むような展開に持っていきたかったんでしょうけど、さすがに無理がありましたね。


この物語のポイントは幸江の過去の回想にあると思うんですけど、映画ではなかなかこの過去の回想が始まらなくて、


一体いつ回想が始まるんだろうか・・・・



と心配しながら観ていました。


すると、映画独自の展開で、幸江が事故で怪我をして入院し、意識を失ってしまいます。


その無意識の間に過去の回想が始まるんですけど、これがちょっと出遅れた感がありましたね。


前半のちゃぶ台ひっくり返すくだりなんかもう5分くらいでささっと終わってしまって、早目に回想に入って幼少時代の幸江と幸江の父親との生活を描いて方がよかったのではないかと思います。



父親も登場して、ダメっぷりを発揮はしているんですけど、漫画ほどドーンと伝わってこないんですよ。


早目に父親とのエピソードを終わらせて、本当に大切な幸江が学生時代の物語に入るべきでした。

(学生時代の幸江と熊本さんはなかなかハマっててtよかったと思いますよ。この学生時代のエピソードだけで1本映画作って欲しいくらいでした。)


幸江は学生時代に唯一の友人熊本さんとのエピソードがこの物語の核となる部分だと思うので、これはぜひ多く時間を割いていただきたかった。


映画でも一応、熊本さんとのエピソードは出てくるんですけど、なんで熊本さんと親友になれたのか、なぜ他の人じゃダメだったのか。という部分や、熊本さんとの間に生まれた友情を超えた何かが上手く描かれていなかったような気がしました。


なので、原作を読んでから映画を観るとかなり、物足りない感じがしたのは事実です。


さらに、ラスト近く入院している幸江の元に駆けつけるイサオはいかにも映画的な感じでちょっと微妙でしたね。


キャストだけは妙に豪華で、幸江を中谷美紀、イサオを阿部寛、幸江の父を西田敏行、あさひ屋のマスターを遠藤憲一、など。



キャスティングは悪くなかったと思うので、もったいないなぁ、と思いましたね。




でも、ちょっと気になったぞって方は観てみてください。





予告編(?)




















渋谷宙希写真展
「きみの顔が思いだせない。」


【期間】
2015年12月2日(水)~12月6日(日)

12/2(水)-5(土)は15:00-20:0012/6(日)は14:00-17:00
【場所】
birdie photo gallery




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