「獄門島」横溝正史
★★★★☆
名探偵金田一耕介登場する第二作目の探偵小説。
最近、ちょくちょく読んでいる横溝正史の小説です。
やはり、この人の小説は基本的にハズレない気がしますね。
探偵小説としてもそうなんですけど、物語に漂う怪奇的雰囲気が素晴らしいです。
この小説もタイトルからして「獄門島」ですからね。
凄いですよ。
金田一耕助は引き揚げ船で亡くなった戦友の鬼頭千万太の死を知らせるため、瀬戸内海に浮かぶ島”獄門島”へ向かった。
千万太は死の間際にんな言葉を残していた
「3人の妹が殺される・・・・」
千万太は金田一耕助が「本陣殺人事件」を解決した名探偵だということを知っていて、耕助に妹たちを託したのだった。
獄門島は封建的な島で、島を取り仕切るのは網本である鬼頭家と寺の住職である了念、村長である荒木、そして医者の村瀬。
鬼頭家は本鬼頭と分鬼頭に別れてお互いにいがみ合っていた。
千万太は本鬼頭の息子であり、花子、雪枝、月代という3人の妹があった。
そして、分鬼頭には一という息子がいたが、彼も戦地からまだ戻っていない。
千万太の死の知らせを聞いた本鬼頭では通夜が行われることになった。
しかし、そんな中千万太の恐れていた通り、三姉妹の末っ子である花子が死体で発見される。
その死体は古い梅の木に逆さ吊りにされた無残な状態で発見されるのだった。
事件解決のため金田一は動き出すが・・・・・・
といった内容。
島の封建的な社会の中で起こる事件ということで、かなり特殊な事件になっていておもしろかったです。
金田一は事件を未然に防ぐためにやって来たはずなのに、そんな金田一の目の前で次々と殺されてく三姉妹。
この、金田一の役に立ってない感じがまたいいですね。
金田一は最初から事件を未然に防ぐのが目的だったと思うのですが、あまりそんなそぶりを見せません。
なんだか事件が起こってほしいって思ってるのでは?
って思ってしまいます。
探偵って職業は事件が起きなければなんにも活躍することができませんからね。
金田一にしても江戸川乱歩の明智にしても、わざと事件を起きるのを待ってるんじゃないの?ってくらい事件が起きますからね。
それが探偵小説のサガなのかもしれませんが。
この小説でも、前回読んだ「本陣殺人事件」(感想はこちら)でもそうでしたが、純和風でおどろおどろしい探偵小説を構成しています。
短歌が事件の重要な鍵をになっていたり、祈祷所が事件の現場になっていたり、座敷牢が出てきたりとてんこ盛りです。
そして、横溝正史の小説には必ずといってもいいくらい登場する美少年や美しい女性もきちんと登場します。
この辺を押さえてくれるとやはり読む方も嬉しいですよ。
金田一が戦争から帰ってくるところから始まるのもおもしろいなぁ、って思います。
あの金田一耕助が兵隊として戦争に行ってたなんてねー。
どんな兵隊だったのか気になりますが、その辺は描かれてはいません。
まだ他に読んでいない横溝作品があるので、またちょこちょこと読んでいきたいと思います。
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