「ヴァンパイア」
★★☆☆☆
【公開】2011年
【製作国】日本、カナダ、アメリカ
【上映時間】119分
【監督】岩井俊二
【原題】VAMPIRE
岩井俊二がカナダを舞台に全編英語で制作したヴァンパイアを主人公としたラブ・ストーリー。
岩井俊二はこの作品で監督のみならず、プロデュース、脚本、撮影、編集、音楽などもこなす。
一人でなんでもやって凄いなぁ、って思うんですが、その分それぞれのクオリティの低さが若干気になる内容ではありました。
やはり、それぞれの分野の専門家にお願いした方がいい映画になるのでは?って思ってしまったのが正直な感想です。
ストーリー的にもまぁ、悪くはないんですけど、凄くいいってほどでもないしちょっともったいない印象です。
アルツハイマーの母親と二人で暮らすサイモンは穏やかな高校教師。
しかし、彼は自殺サイトで自殺志願者と一緒に自殺するとみせかけ相手の血抜き取るヴァンパイアだった。
一方、自分の高校の生徒で自殺を試みる学生を発見したサイモンは自殺を思いとどまらせる。
ある日、サイモンはいつものように自殺志願者と待ち合わせをしていたら、相手の女性が沢山の自殺志願者を連れてくる。
集団自殺を図ろうとするが、サイモンはそこから脱出。
一緒に脱出した女性と共に、森を抜け自宅へと帰る。
その道の途中で、サイモンは彼女に自分がヴァンパイアであると告白してしまう・・・・
といった感じの内容です。
この映画のちょっとおもしろいところは、サイモンが本当にモンスターとしてのヴァンパイアなのか、それとも血液に異常な興味を持ったただの人間なのかよくわからないところだろうと思いました。
最初に自殺志願者の血液を抜き取って、その血を飲むシーンでは、ゴクゴクと血を飲むんですが、その後すぐにその血を吐き出してしまいます。
ヴァンパイアがそんなことするかな?
って不思議に思ったと同時に
あ、こいつただの人間なんだ。
って思いました。
物語が進んでいくと、ヴァンパイアなのに普通に学校で先生とかして人間社会に馴染んでるし、母親にもヴァンパイアらしい行動はみられません。
なにより、相手に噛みついて直接血を吸うって行為をしません。
一度、仲良くなった自殺志願者の女性に
直接血を吸ってもいいかな?
みたいなことを聞くシーンがあるにはあるんですけど、実際に血を吸ってるシーンはない。
極めつけは、自殺をしようとした自分の生徒のために輸血の血液を提供するんです。
看護婦に血液型を聞かれて
知らないんです
って答えたサイモンの血液を採決し、血液型を調べる看護婦。
結局、その生徒の血液型と同じだったので、血を提供するんですけど、ヴァンパイアが人間と同じ血液型ってのも考えにくいので、やっぱただの人間なんだね。
って思いました。
この映画は主人公のサイモンが本当にヴァンパイアなのか、それともただの人間なのかってとこはあまり重要ではなく、生と死の境目にいる人々の心の闇を描いている物語なんだろうと思いました。
ところどころ岩井俊二らしい美しい映像もあるんですけど、基本的には手持ちのカメラで撮影したホームビデオのような映像で、昔ちょっと流行ったけど今それはちょっとどーなの?って感じの映像だったので、特に映像も凄いってわけでもないんですよね。
岩井俊二は才能のある監督だとは思うんですけど、この映画はちょっと期待外れでした。
ヴァンパイア映画って世の中に山ほどあるので、その中から本当にいいものを作るのって大変なんだろうなぁ、って思いました。
気になった方は見てみてください。
予告編
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