「さらば、わが愛 -覇王別姫-」
★★★★★
【公開】1993年
【製作国】香港
【上映時間】172分
【監督】チェン・カイコー
【原題】覇王別姫
京劇に人生をささげた2人の男の人生を通して、激動の中国近代史を描いた名作。
1993年の第46回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞。
この映画は前々から凄く気になっていたんですけど、ようやく観ることができました。
やっとこさ観た感想は
素晴らしい映画!!!
の一言に尽きます。
とにかく、全てが素晴らしい。
脚本も、映像も、演出も、演技も全てが凄い見どころ満載の映画でした。
3時間近くあってちょっと長い映画ですが、その長さを感じさせないくらい物語に引き込む力の強い作品で、あっという間の3時間という感じです。
1930年代の中国。
遊郭で働いている母親から半ば捨てられるような形で京劇俳優養成所へ預けられた小豆子。
女の子のような養子の小豆子は娼婦の子ということもあり、いじめられる。
そんな小豆子をいつも助けてくれるのが、石頭。
二人はお互いに必要不可欠な存在へとなっていく。
大人になった2人は蝶衣(小豆子)、小楼(石頭)と名前を変え京劇のトップスターになっていた。
時代は抗日戦争が激化し始めた頃。
日本兵に逮捕された小楼を救うため、蝶衣は日本兵の前で歌を歌う。
釈放された小楼だったが、国を裏切った蝶衣をどうしても許せなかった。
深く傷ついた蝶衣は阿片におぼれていく・・・・・
さらに、激動の中国時代が変わり文化大革命により、過去の古い思想は一掃されだす。
日本兵の前で歌を歌った蝶衣に対して売国奴の罪が着せられ逮捕されるが・・・・・
といった内容です。
主人公の2人を通して、激動の中国史が浮かび上がってくるという仕組みになっていて、個人的なストーリーも楽しめるし、中国の近代史としてもとても楽しめます。
蝶衣と小楼の関係がどことなくBLっぽい空気もあるので、そのあたりも凄くおもしろいです。
特に、冒頭の少年時代の2人は凄くいいですね。
女の子みたいな美少年である小豆と、ぶきらぼうでワイルドな石頭の関係が凄くトキメキます。
昔の少女漫画のような設定なので、女性の方にも凄くおすすめ。
物語のおもしろさだけではなく、この映画はどのシーンを切り取っても絵になるほど美しいシーンの連続で構成されています。
これがとにかく凄い。
本当に全てのシーンが美しい。
この美しい映像が物語の美しくて儚い感じに凄く合っているんですよ。
全体的にボンヤリとした映像になっていて、とても幻想的なんですけど、きっちりと現実の物語を描いています。
物語の中で描かれている、新しい時代と古い時代の対立のようなものも、最近読んだパール・バックの「大地」に通じる部分もあって、凄くわかりやすかったです。
美しく、切なく、儚い物語を、その言葉通りに描いた傑作だと思いました。
これはもう観るしかないですよ!
予告編
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