「アンドレイ・ルブリョフ」
★★★☆☆
【公開】1967年
【製作国】ソビエト連邦
【上映時間】205分
【監督】アンドレイ・タルコフスキー
【原題】Андрей Рублёв
映像詩人ことアンドレイ・タルコフスキーが、イコン画家アンドレイ・ルブリョフの生涯を描いた映画です。
タルコフスキーの作品の中では比較的初期の作品となるこの映画なんですが、この作品辺りから自分の知ってるいわいるタルコフスキーらしい映画になっているような気がしました。
プロローグ、エピローグを合わせた全10章で構成された物語で、ルブリョフの生きた時代と、芸術家が成熟していく過程が描かれている。
アンドレイ・ルブリョフ、ダニール、キリールの3人の画僧は新天地モスクワを目指していた。
モスクワに着いたルブリョフ達はアンドロニコフ修道院で新たな生活を始める。
ルブリョフは著名なイコン画家フェオファンから助手の依頼を受け、これを即座に了承するが、そのことでキリールは強い嫉妬にかられ、修道院での生活を捨てることになる。
ルブリョフは自らのイコン画を追求していくことになるが・・・・・
この映画の物語を説明するのは難しいです。
タルコフスキーの映画は基本的に説明は難しいんですよ。
この映画の感想ですが、やはり
眠い!
ですね。
タルコフスキーの映画は基本的に眠くなるのですが、この映画もきっちり途中で眠ってしまいました。
静かな映像と、たまのセリフもちょっと小難しい感じなので、夜中に見てると絶対に眠たくなります。
朝に見るのがお勧めですね。
やはり、タルコフスキーの映画と言えば美しい映像ですよ。
この人の映像は独特の世界観が常にあります。
そして、その世界はとても安らぎを与えてくれるので、どうしても眠たくなってしまうんですよね。
これは、褒め言葉です!
この映画の主人公であるルブリョフという画家に関しては全く知識がなかったんですけど、ロシアでは有名なイコン画家みたいです。
ちなにみ、イコンってのは、聖書の中の有名なシーンなんかを描いた絵のことだそうです。
なので、この映画自体もかなり宗教色の強い作品となっています。
タルコフスキーの映画はどちらかといえば私小説的なものが多い印象なので、このような宗教的な内容のものがあることにちょっとびっくりしました。
と、言いつつもやはりタルコフスキーの映画なので、ルブリョフを自らと重ね合わせているのではないか、って意見も多いようですね。
当時のソ連なので、上映に際してもかなりの難関が多かったようで、最初に公開された時は一部カットされ、短いバージョンでの公開になったようです。
しかしながら、国際的に非常に高い評価を受けた映画でもあるようですね。
タルコフスキーの映画が好きな方なら見て損はないと思います。
ストーリーがしっかりしてる映画が好きな人にはちょっと退屈な映画かもしれませんが、世の中にもこんな映画もあるんだね、って発見があるかもしれませんよ。
予告編
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