「ミツバチのささやき」
★★★★★
【公開】1973年
【製作国】スペイン
【上映時間】99分
【監督】ビクトル・エリセ
【原題】EL ESPIRITU DE LA COLMENA
大好きな映画です。
ビクトル・エリセ監督の長編2作品「ミツバチのささやき」と「エル・スール」の2本がブルーレイBOXになってこの度発売され、すぐさま買いました。
なんと言ってもDVDでは何年もの間廃盤になっており、再発を待っていたんですけど、なかなか出なくてついにブルーレイ化されて手に入れることができました。
せっかく、大好きな映画のブルーレイ化なので、上映会をしたい!ってことで、家に友達を招いて「ミツバチのささやき」と「エル・スール」の2本立ての上映会を開きました。
まずは「ミツバチのささやき」からです。
今回、ブルーレイ盤を観てまず驚いたのが、DVDではなかったシーンがたくさんあったことです。
今回のブルーレイ化で追加されたのでしょうか?
とにかく、自分の知っている「ミツバチのささやき」とは違った内容だったので驚きました。
さらに、映像の美しさが際立っていました。
以前からDVDの映像が非常に評判が悪いものだったんですが、自分はDVDでしか観たことがなかったので、それが普通だったんですけど、今回ブルーレイで観て改めて
本当に全然違うな!
って実感できました。
とにかく、色合いが全然違っていました。
光の明るさもブルーレイ盤の方が明るく感じました。
さて、内容に関しての感想なんですけど、やっぱり何度観ても素晴らしい映画でした。
6歳の少女アナは父と母、そして姉のイザベルと暮らしている。
穴たちの住む町で映画「フランケンシュタイン」の上映会が催される。
映画を観たアナは
「なぜ怪物は少女を殺したの?人々はなぜ怪物を殺したの?」
という疑問を姉イザベルに問う。
イザベルは映画の中の出来事だから本当は誰も死んでいない。と説明する。
そして、怪物は妖精のようなものだから一度友達になるといつでも呼び出せるのだと言う。
ある日、アナは町はずれの廃墟の中で1人の男と出会う。
アナは男に食糧と父の上着を与えるが、次の日廃墟に行ったアナは男がいなくなっていて、血の跡が残っているのを見つける。
といった内容です。
正直言って、この映画の内容を書いてもあまり意味がないような気がします。
この内容を読んでもなにがそんなに素晴らしいのかうまく伝わらない気がするので。
この映画は純文学のような作品だと思っていまして、様々なメタファーから内容を読み解いていくような作業が必要になるのではないかと思うのです。
この映画の舞台となった当時の独裁政治に対する批判がちりばめられていると言われていますが、どの部分を観てそう感じるかは本当に人それぞれだと思います。
映画が制作された当時はまだ独裁政権下だったので、はっきりと政権を批判することは難しかったので、このような手法になったといわれていますが、そのれが後世まで名作として残っている所以かな、と思っています。
何と言ってもこの映画の見どころは主人公アナを演じる少女アナ・トレントの天使のような美しさではないでしょうか。
この少女の純粋な瞳がこの映画の核と言っても過言ではない気がします。
純粋な目に映るその世界とは一体なんだったのか?
僕らも少女の純粋な目線で世界を観るときっといつもと違った世界に映るはずで、その世界はいつも観ている世界とどのようにちがうのだろうか?
なんて考えてしまいます。
さらに、この映画の見どころとしましては、アナや姉のイザベルの着ている洋服が凄くかわいいってところでしょう。
アナの持っている鞄も凄くいい感じなんです。確かクラフトエヴィング商會の著書に「アナ・トレントの鞄」というのがあったんですが、やはりクラフトエヴィング商會は目の付けどころが凄くいいな、って思います。
美しい映像と、純粋な少女と、深いテーマがひとつになった傑作です。
まだご覧になっていない方はぜひともご覧ください。
予告編
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