「処女の泉」イングマール・ベルイマン
★★★★☆
1960年のスウェーデン映画。
ここ最近よく観ているベルイマン監督の作品です。
ベルイマンの代表作と言えば「野いちご」(感想はこちら)、「第七の封印」(感想はこちら)、とそして、今回観た「処女の泉」と言われています。
基本的には「第七の封印」や「冬の光」(感想はこちら)で描いているような”神の沈黙”というのが題材になっている映画なのかな、と思いました。
この監督の映画は本当にハズレがないなぁ、と感心です。
中世スウェーデン。
裕福な地主の家族テーレ、妻のメレータ、娘のカリン。
カリンは甘やかされて育てられたためわがままな娘に育っていた。
一家は敬虔キリスト教信者。
一家の養女であるインゲリはカリンと同じ年頃の娘で、一家とは違い異教の神オーディンを信仰していた。
わがままで苦労を知らないカリンを憎んでいたインゲリはオーディンにカリンの不幸を願っている。
ある日、教会へろうそくを届けることになったカリンは、インゲリと2人で馬に乗り教会へ向かうことに。
旅の道中でインゲリと喧嘩をしたカリンは1人で、教会へ向かうことに。
すると3人兄弟の貧しい羊飼いに出会ったカリンは一緒に昼食ととることになるが、その男たちの目的は一緒に食事をすることではなく・・・・・・
といった内容です。
敬虔なキリスト教信者の家族を襲う不幸と、異教徒の少女の苦悩が描かれているんですけど、これが1960年に公開されたのか、と思うと凄いなぁ、と思いました。
内容的にかなりハードな内容ですから、当時としてはショッキングな内容だったのではないでしょうか。
実際に日本で公開された際はかなりのシーンが削除されたそうです。
個人的にこの監督の映画は凄く好きなんですけど、テーマが宗教的な内容になっているものが多くて、生粋のキリスト教徒じゃないと全貌を把握するのは難しいのかなぁ、なんて思ったりします。
この人の映画は凄く深いテーマと凄く美しい映像というのが共通している気がするんですけど、この映画もまさにその両方が共存している映画でした。
とにかく、美しい映像は流石です。
モノクロで描かれる世界はとても美しいんだけど、人間はある意味では凄く醜く描かれています。
無垢な少女。その少女に嫉妬する少女。少女の無垢を破壊する男たち。その男たちを滅ぼす父。
そして、沈黙する神。
宗教的な意味を深く読み解くのはとても難しいですが、観た後に必ずなにかが心に残る映画だと思います。
気になった方はぜひご覧ください。
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