「あらくれ」徳田秋声
★★★☆☆
1915年(大正4年)に読売新聞に連載された小説。
中崎町にある素敵な本屋さん「葉ね文庫」で、あまりの装丁の可愛さ一目惚れして購入した本です。
「あらくれ」という作品に関しても、作者の徳田秋声に関しても全くの知識がなかったんですけど、見た目だけで買いました。
上の写真の左側に写っているのは函(ハコ)です。
右に写っているのが本なんですけど、このデザイン凄くかわいいと思いませんか!?
この本は昭和53年にでた本なんですけど、この頃にもまだこんな装丁の本が出てたんですねー。
中も凄くかわいいんですよ↓
この「あらくれ」ってフォント凄いかわいいと思います。
今ってこんな装丁の本ってあまり見かけませんよね。
お金かかるからでしょうかね?
自分も基本的には文庫本ばかり買ってるんですけど、こういうかわいい装丁の古い本を見かけるとつい買ってしまいます。
この小説読んでから調べてみたんですけど、どうやら成瀬巳喜男が映画化しているようですね。
内容的には自然主義小説で、特にこれといった事件があるわけでもなく、1人の女性の人生をありのままに描いたような内容になっています。
この手の小説は好きなはずなんですけど、実はこの本読むのに凄く時間がかかってしまいました。
7歳の時、養女にもらわれたお島、家でじっとしているのが嫌いなお島は外へ出て体を動かすのが好きな少女でした。
成長したお島は男から声をかけられても全てはねのけるので、男嫌いとして通っています。
そんな、お島も18歳にもなると縁談の話が持ち上がります。
相手はお島の家で使用人として使われている作。
しかし、お島は作おこおtが大嫌い。お島は作との結婚が嫌で家を飛び出し実家へ帰ってしまいます。
実家では別の男を紹介されます。紹介されたのは鶴という缶詰屋。
結婚してしばらくは平和に過ぎますが、鶴の浮気によってお島は再び家を飛び出し、ついにお島は自立して自らの洋服屋を持つことになるが・・・・・
といった内容です。
これといった大きな出来事はないんですけど、このお島という女性の生き方が、かっこいいなぁ、と感じました。
大正4年ということは今からちょうど100年前の作品です。
この時代の女性というのは一体どんな暮らしをしていたのか、というのは詳しいことは知りませんが、お島のようにガンガン自分の意見を言って、バリバリ働いて、独立して自分の店を持つような女性はとても少なかったんじゃないかしらん。
って思うんですよね。
このお島って女性はとにかく自立を望んでいるかなり強い女性です。
お島の人生には何度かいわいる平凡な幸福を得る機会というのがあるんですけど、全て自らの意思で放棄しているように見えます。
最初の結婚相手として提示された作という男性は性格が悪いわけでもなく、顔もそこそこらしいのです。しかし、お島は「なんか生理的に無理」とは言ってませんが、そんな感じで作を徹底的に嫌がります。
この頃なら親が決めた結婚相手と結婚するのってあたりまえだったんじゃないかな、って思うんですけど、お島はなんとしても嫌なものは嫌なのだ!って断る。
この強い意志はかっこいいな、って単純に思いました。
気になった方読んでみてください。文庫本も出てますので。
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