「少年児雷也」杉浦茂
★★★★☆
杉浦茂は戦前から戦後に活躍した漫画家で、「のらくろ」の田河水泡の一門だそうです。
1908年に生まれ、2000年に亡くなっていて、92年の生涯ってことは20世紀まるまる生きていたってことですね。
この杉浦茂の漫画は前々からズーっと気になっていて、漫画界ではかなり伝説的な天才漫画家として知られている人なんで、読もう読もうと思いつつもなかなか手が出ないでいたんです。
で、今回ついに本を購入し読んでみたんですけど、まぁ凄い。
何が凄いってストーリーがしっちゃかめっちゃか!
センス・オブ・ワンダーって言葉がピッタリくるセンスで描きあげた漫画って印象です。
実際、杉浦茂という漫画家はネーム(原稿を描く前に構成を描く下描きの下描きのようなもの)
を描かずに直接原稿用紙に描いていたそうで、次のページがどうなるかなんて作者である自分自身もわからない状態で描いていたそうです。
天才ですな。
この本の最初に、主人公である児雷也から読者に対するメッセージが入ってるんですけど、これが凄くかわいくて心をわしづかみにされましたよ。
こんな具合↓
えいやっ
でれでれでれーん
あいや読しょくん
せっしゃ
「少年児雷也」
でござる これより
しょくんと なかよし
こよしとなり
大暴れいたそう
とぞんずるしだい
まずは応援しっかり
おたのみもうすー
でれでれでれーん
かわいい!
でれでれでれーんってなによ!
やられてる敵のセリフとかもなんか妙にかわいいんです
「ついでに 空手チョップ」
「もうたくさーん」
ってどっちもかわいい。
「どうだーたべちゃうぞー」
「よしなよ」
ってこの会話平和過ぎるでしょ。
よく言うんですよこの「よしなよ」ってセリフ。
やられてる敵が
「よしなったら」
とか言うなんて可愛い。
セリフの可愛さも凄いんですけど、絵もめちゃくちゃかわいい。
この児雷也の無垢な表情といったらないですよ。
「たすけてチョンマゲー」
とかいうセリフも最高ですよね。
ハート柄ってなんや!
顔は結構怖いし!
で、杉浦茂と言えばこの絵の児雷也の手ですよ。
この手が「天才バカボン」に登場するレレレのおじさんの元ネタになってるんですよねー。
ストーリーは奇想天外摩訶不思議!
セリフはやから可愛い!
絵は60年前の漫画とは思えないぐらい超ポップ!
これは、今読んでも全然おもしろい!
田河水泡の弟子だけあって、漫画の中にちらほらのらくろふぁ登場したりします。
のらくろどころか、ポパイやスーパーマンも登場すちゃうんですよねー。
今だったら権利関係で完全にアウトですよねー。
この自由な空気が凄く楽しい漫画です。
気になった方は読んでみてください。
ちなみに、この「少年児雷也」は、でんぱ組の夢眠ねむきゅんの一番好きな漫画だそうですよ。
ねむきゅんセンスいいね!
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