「野いちご」
★★★★★
1957年のスウェーデン映画。
スウェーデンを代表する世界的映画監督イングマール・ベルイマンの代表作の1つです。
少し前に見た「冬の光」(感想はこちら)が良かったので、こちらも観てみました。
これが、もう完璧でした!
完璧な映画だ!って思える映画に時々出会うことができるんですけど、これはまさに「完璧!」って思える映画でしたね。
老医学博士のイサークは、その医学界への貢献が認められ名誉学位を受けることになる。
授与式の前日、イサークは不思議な夢を見る。
その夢は自らの死を暗示するような夢だった。
授与式が行われるルンドという町まで飛行機で向かう予定だったが、イサークは車で向かうことに。
ルンドに住む息子エヴァルドの妻マリアンヌと共に車で向かうイサーク。
途中、青年時代を過ごした別荘の近くに通りかかり、別荘を見ていると昔の光景が見えてくる。
兄妹や従姉妹たちの姿が見えるイサーク。
気がつくと、見知らぬ少女に話しかけられいていた。
イサークはヒッチハイカーである少女と少女の連れである青年二人を旅のお供にして出発。
車の中で眠りについたイサークは再び不思議な夢を見る。
その夢はとても残酷な夢だった・・・・・
と言った内容なんですけど、この映画の内容を上手くお伝えするのは非常に難しいです。
ストーリー的には、おじいさんが1日かけて車で移動するだけの映画なんですもの。
しかし、冒頭に見る夢や、別荘で見る過去の映像、車中で見る悪夢、それらが現実に生きている老人の過去そして未来とリンクしていてこれがとても素晴らしい。
映像自体も非常に幻想的で美しいです。
観ていて思いだしたのがオーソン・ウェルズの「市民ケーン」という映画。
映画史に燦然と輝く名作ですが、この映画も「市民ケーン」と同じくらいの名作だなぁ、と思いました。
観ながら
今、凄い傑作を観ている!!
って興奮してしまったくらいです。
栄誉を受けようとしている老人の人生の機微が非常に美しく描かれているんですよねー。
美しいだけではなく、時には残酷に。
登場人物の配置もとても巧妙で、それぞれが主人公イサークのある一部分を表現しているような気がしました。
過去と現在がパラレルに入り混じって、人物も誰かが誰かの過去や未来を暗示している仕組みにただただ脱帽。
こんな凄い映画を今の今まで観てなかったなんてビックリです。
凄い映画ってまだまだ沢山あるんだなぁ~って嬉しくなってしまいました。
自らの人生を振り返ったイサークの感じたものは一体なんだったんでしょうか?ぜひこの映画を実際にご覧になって何かをかんじていただきたいと思います。
予告編
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