「サド侯爵の生涯」澁澤龍彦
★★☆☆☆
三島由紀夫の戯曲「サド侯爵夫人」(感想はこちら)を読んで、これは澁澤龍彦の「サド侯爵の生涯」読まないとなぁ~、って思い読んでみました。
サディズムという言葉の由来になったフランスの作家マルキ・ド・サドの生涯を描いた伝記。
サド侯爵に関するデータをかなり研究した様子がうかがえる充実した内容になっていて、サド侯爵の誕生から死までを緻密に描いている。
サディズムの由来になったほどの人物なので、さぞ恐ろしい内容なのかしらん。と思っていたんですけど、意外と彼が引き起こした事件というのは後々都市伝説的に尾びれ背びれが付いて肥大したものが多かったということがこれを読んでわかりました。
サド侯爵が引き起こした事件に関してはかなり本のなかで詳しく書かれていて
あ、そんなに凄いことはしてないんだね
ってのがわかりました。
いわいるSM的な要素はあるものの、そんなどぎつい内容はなく、
ちょっとしたマニア
くらいの印象です。
しかしまぁドラマチックな人生です。これだったら伝記小説みたいな感じで物語重視で書いててもおもしろかったんじゃないかな~?って思いました。
とにかく、逮捕されて、脱獄して、また捕まって、獄中で執筆して、その間にフランス革命があって、精神病院に入れられて、と普通じゃ考えられない人生ですよ。
フランス革命当時はバスティユの牢獄にいたってんだから歴史の証人のような面もあるんですよね。
同じ時期にいわいる「首飾り事件」の関係者もいたそうですから。
「ベルサイユのばら」と同じ世界に同時にサド侯爵も存在していたのか~、とか妄想すると楽しかったです。
サド侯爵とオスカルがもし出会っていたら!?
どんな会話するのかなぁ?なんて考えたり。
きっと会話は成立しないでしょうね。
でも、晩年のサド侯爵ならもうすっかり性欲は減退してたし、文学者としての自覚みたいなものもあったようなので、意外と話に花が咲いたりするのでしょうか。
で、恥ずかしながらこの本読むまでサド侯爵が作家で沢山の文学作品を発表しているってことを知らなかったんです。
幽閉されてから獄中で執筆した作品の数々についてもかなり詳細に描かれていて、澁澤はかなり文学者としてのサド侯爵を評価しているようでした。
幻想文学の先駆けだという位置づけのようです。
こうなると次はサド侯爵の作品を読みたくなりますね。
いつかは読んでみたいと思います。
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