「コーヒーをめぐる冒険」
★★★★☆
2013年のドイツ映画。
全編ものモノクロ映像で綴られたある男の冴えない1日を映画いた映画です。
モノクロってやっぱりいいな、と思える映画でした。
邦題はやはり村上春樹の「羊をめぐる冒険」からでしょうかね?
現代は「oh!boy」ですからね。
ある朝、恋人のベッドで眼を覚ましたニコは、どうも彼女と距離を作りたい様子。
コーヒーを入れようか?
と言われたが、用事があると行ってさっさと出て行ってしまう。
飲酒運転んで免許が停止されているニコは返還のために面接を受けることになっていた。
しかし、面接は上手くいかず免許が帰ってくることはない。
さらに、ATMでお金をおろそうとするが、カードが入ったまま出てこなくなり結局お金をおろせず終い。
アパートに帰れば上の階に住む中年のおやじから家庭の愚痴を聞かされて、もう散々。
友人のマッツェとレストランで食事をしていると小学生の頃のクラスメイトユリカと偶然出会う。
ユリカは当時凄く太っていて、ニコは彼女をいじめていた。
しかし、現在のユリカはすっかり痩せていて、演劇をしているという、夜に公演があるから見に来て欲しいと誘われる。
乗り気ではなかったニコだったが、マッツェは役者をしているので、ぜひ見に行くと答える。
その後、マッツェの友人の役者が映画の撮影現場に遊びに行ったり、父親にキャッシュカードの件を話に行ったりするが、何をしてもこの日のニコはついてない。
カフェに行ってコーヒーを注文したら、マシンが壊れているし、コーヒー1杯にやたら高い金額を要求されての飲めなかったり、とにかくコーヒーすらまともに飲むことができずにいる。
夜にユリカの劇を見に行くがここでもひと悶着あって、1人になりたくなったニコはバーで1人の老人と出会う・・・・・・
と言った内容。
特にこれといった物語があるわけではなく、ニコという冴えない青年の冴えない1日といった感じの内容です。
最初は主人公のニコが散々な目に合うので、観ててイライラしてたんですけど、観ているうちに
この主人公もたいがいやな
って思えてくるので、そんなにイライラしなくなりました(笑)
親から学費をもらいながら1人暮らしをしていたニコなんだけど実は2年前に中退してて、親に黙って仕送りだけもらってダラダラした生活をしていたニコ。
女性に対しての愛情をいまいち抱くことができないニコ。
友人関係もなんだかめんどくさいニコ。
そんな冴えないニコの特に冴えない1日。
彼の1日の姿を見ているだけで、現在だけではなく、過去や未来まで見えてくるような巧みな脚本でした。
そして、なんとってもモノクロの映像です。
モノクロの良さは何と言っても
情報量の少なさ
だと思います。
色という情報が少ない分、普段は情報が多すぎて見えないものがモノクロの映像だとよく見えてきます。
特に、光はモノクロの映像のほうがよく見える気がします。
情報が少ない分、こちらで自由に想像できる余地があるのもいい。
着ている服の色や、手に持っているカップの色などを想像できるのでイマジネーションが膨らみます。
もし、自分に映画を撮る機会があればモノクロで撮ってみたいと思いましたね。
気になった方はぜひご覧ください。
予告編
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