「闇の奥」ジョゼフ・コンラッド
★★★☆☆
1902年に出版されたコンラッドの代表作。
西洋植民地支配の闇や、人間の心の闇を描いた小説として知られています。
フランシス・フォード・コッポラ監督作品「地獄の黙示録」の原作としても有名。
作者が船乗りだった頃にコンゴ川での経験を元に書かれたものだそうです。
個人的には「地獄の黙示録」の原作ということで読んでみたのですが、結構そのままだったので驚きました。
船乗りのマーロウが船上で仲間たちに自分がアフリカへ行っていた頃の体験を語り始めるところから物語は始まります。
未だ訪れたことのないアフリカへ行きたいと思ったマーロウは親戚のコネでフランスの貿易会社へ入社。
船長の1人が現地で殺され、欠員が出たのでマーロウは船で出発し長い航海を経てアフリカの出張所へ到着する。
出張所では象牙の売買が行われており、現地の労働者は過酷な環境での労働を強いられている。
さらに、鎖で繋がれた黒人の奴隷なども目撃。
さらに奥地にはクルツという優秀な男がいて、大量の象牙を送ってくるらしい。
マーロウはクルツに会うため、さらに奥の出張所を目指すが、現地人に襲われ死者が出るなど非常に恐ろしい旅へとなる・・・・・
といった内容で、当時未開だった暗黒大陸アフリカの奥で「闇の奥」というタイトルなんでしょうが、さらに西洋植民地主義の闇や、人間の持っている本質的な闇を描き出している小説として名作といわれています。
その闇の部分はとても面白いものを感じたのですが、個人的な感想をはかなり読みにくかったです。
やはり、「地獄の黙示録」の原作として読むのが読みやすかった気がします。
この作品はコッポラ以前にも何度も映画化の話があったらしく、最初は「市民ケーン」のオーソン・ウェルズのよって映画化の予定があったらしいんですけど、資金不足で断念。
さらに、スタンリー・キューブリックも映像化を望んでいたけど、断念。
「2001年宇宙の旅」の後半でこれを独自の解釈で取り込んだ、って話もあります。
日本では夏目漱石がコンラッドの愛読者だったようで、「坑夫」などで「闇の奥」の影響が見られるという研究者もいてはるそうです。
これだけの人々に愛されているこの小説はやっぱ凄い小説なんだろうなぁ、って思うんですけど、どーも個人的には入り込めなかったです。
気になった方はぜひ読んでみてください。
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