アート「フィオナ・タン まなざしの詩学」 | 渋谷宙希のブログ

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現在、大阪の国立国際美術館で開催中のフィオナ・タンの展覧会に行ってきました。



彼女の作品は一昨年に金沢の21世紀美術館で作品を見て(感想はこちら気になっていたので大阪で大規模な展覧会をするってことで期待して見に行ってきました。


彼女の作品は映像作品がメインなので、見るのに結構時間がかかりました。


中には1つの作品で60分とかあるので、実は全ての作品を見ることができませんでした。


「興味深い時代を生きますように」


という作品はフィオナが自らの故郷を探す旅にでる個人的なドキュメンタリー映画でした。


インドネシアに移住した中国人の父と、オランダ人の母を持つフィオナは現在はオランダに移住しており、自らのアイイデンティティーは中国にあるのか?それともヨーロッパにあるのか?と悩み、見ずからのルーツを知るため世界中にいる親せきを訪ねるというもの。


この作品の中では、自分は西洋人でも東洋人でもない。


と悩んでいるようすのフィオナですが、このような感覚はやはりハーフである人独特の感覚なんでしょうかね。


あまり自分にはない感覚なので、ピンときませんでした。


オーストラリアに住んでいる兄に


「中国人のハーフであることに誇りを感じる?」


というような質問をするんですが、兄の答えは


「あまり意識しない。自分は地球市民の一員だ」



というもので、正直この回答がもっとも的を得た回答なんじゃないか?って思いました。


映画の中では


「中国人はこういう人種だ」



とか


「香港の人はこうだ」


とか


「ヨーロッパ人はこんな感覚を持っている」



とか、色々な意見が出てくるのですが、個人的には


「いや、人によるやろ」


って思ってしまうんですよね。


日本人は勤勉で礼儀正しい


ってよく言われますが、


怠け者で、無礼な奴


も沢山いますよね。


人種で括ってしまうのってちょっとアバウト過ぎない?って思ってしまいます。


映画の中でフィオナは


「アイデンティティーは環境が作るのか?それとも血か?」



といいようなことを言っているんですけど、これはとても映画的ではありますが、もう自分のなかでは答えはwかってるのでは?って思いながら見ていました。



沢山の作品が展示してある中でも特に良かったのが


「取り替え子」


という作品。


これは、昔の日本の女学生の写真が映し出されるモニターに、少女の独白がナレーションで流れている。というインスタレーションです。


このい独白がとても文学的で素敵でした。


なんとなく黒田夏子の「abさんご」(感想はこちら)を思いだしてしまいました。



語られる少女の独白は、少女の視点だけではなく、母としての視点や、老婆としての視点などで語られており、とても不思議な感覚の内容でした。


タイトルの「取り替え子」というのは、ヨーロッパの言い伝えで子供が妖精にすり替えられるという意味を持つ言葉だそうです。


他にも素晴らしい映像作品が数多く展示されているのですが、作品の内容も素晴らしいんですけど、その展示方法といいますか、見せ方も実に素晴らしかったです。


「ゆりかご」という作品では、吊るされた薄い布に映写機で映像を写しだしていて、一瞬見た感じでは映像が空間に浮いているように見えました。


絵画を飾る額のようなモニターを並べて展示していたり、薄くて大きなモニターを天井からつるしていたり。と見せ方って大事だなって思いました。


映像は、デジタルあり、8ミリあり、VHSありと様々なもので製作されていて、それらを一度に見せるような作品もあり、その辺の使い分けもとても面白かったです。



展覧会は3月22日まで開催していますので、気になったかたは十分に時間に余裕を持ってぜひ行ってみてください。










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