「ジェーン・エア」シャーロット・ブロンテ
★★★★★
1847年に出版されたシャーロット・ブロンテの長編小説で、彼女の代表作でもある。
シャーロットは「嵐が丘」で有名なエミリー・ブロンテの姉で、このブロンテ姉妹は文学界に非常に大きな功績を残した姉妹です。
もう一人末っ子のアン・ブロンテも作家であり、このブロンテ三姉妹は非常に有名なので、シャーロットの代表作であるこの「ジェーン・エア」は前々から読みたいと思っていました。
「嵐が丘」は大好きな小説なので、姉のエミリーがどんな小説を書いたのか凄く気になっていました。
そしたら、これがやっぱりめちゃくちゃおもしろいではありませんか!
姉妹そろってこんな凄い小説が書けるなんて天才姉妹だったんでしょうねぇ。
物語は1人の女性ジェーン・エアが自らの過去を振り返る内容になっています。
孤児のジェーンは伯母のリード夫人の屋敷に引き取られるが、そこではリード夫人の子供たちからのイジメにあい、あからさまにひいきをしてくるリード夫人や女中たちの中での生活だった。
しかし、ジェーンは自らの意見を曲げずに。それらの攻撃に反抗する。
そんな態度もあって、リード夫人はもはや自らの屋敷でジェーンを育てることはできないと感じ、寄宿学校ローウッドへジェーンを入れる。
いじわるな伯母の家から出れたジェーンだったが、ローウッドでの生活も厳しいものだった。
しかし、そこでは優しいテンプル先生や、心の清らかな少女ヘレンなどとの出会いがあり、ジェーンは成長していく。
生徒として6年、教師として2年の合計8年間をローウッドで過ごしたジェーンは、家庭教師の職を見つけロチェスター氏の所有するソーンフィールド屋敷に移り住むことになる。
そこで、ロチェスターとの運命的な出会いをし、お互いにじょじょに心を惹かれていくが・・・・・・
といった内容です。
この小説はいまから160年ほど前のものなんですけど、当時としては女性が感情を爆発させるシーンや、女性の本音が描かれた小説というのh異例だったらしくかなり大きな話題となったそうです。
さらに、寄宿学校の管理にたいする批判もかなりこの小説の中には盛り込まれていて、それも話題の原因となったそうです。
そして、なんといってもこの小説のヒロインであるジェーンは美少女ではないんですよね。
ヒーローと言えるロチェスターにいたってははっきりと不細工と書かれています。
屋敷の主人と、若い家庭教師の少女が恋をするって設定はありがちな気もするんですけど、この作品がなぜ100年以上も読み続けれらる名作になったのかと言えばやはり普通はこうするだろ、ってところを、そうはせず、予測不可能な波乱を次々に用意してくれているところにあると思います。
この小説は恋愛というものが一つの大きなテーマではあるんですけれど、それだけではなく、様々な角度で読むことができる小説になっているというのも大きなポイントになっているような気がします。
上下巻の2冊になっているのですが、上巻の後半で
「きっと、こうなるんだろうな」
って展開が予想できるんですが、下巻はその予想をことごとく飛び越えて行く波乱万丈に次ぐ波乱万丈なジェーンの人生に思わず身を乗り出して小説にかじりついてしまいました。
下巻が終わりに近づく頃には
「あぁ、もうジェーンの物語が終わってしまうのか、もっと読みたいのに!」
って気持ちになりました。
こんな気持ちになる小説は久しぶりです。
谷崎潤一郎の「細雪」以来です。
そして、この時代の小説にはお屋敷というものが数多く登場しますが、このお屋敷というある種一つの限定された世界で起きる人間関係や謎や事件というものが物語をよりスリリングししている気がします。
100年以上昔の小説で新鮮で面白いのはやはり凄い力のある小説だと思いました。
ジェイン・オースティンの「ノーサンガー・アビー」や「高慢と偏見」なんかに近い感覚もある小説なので、ここら辺の小説が好きな方はマストだと思います。
ジェーンとロチェスターの二人の恋をやきもきしながら眺めるとてもおもしろい小説です。
気になった方はぜひ読んでみてください。
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