「屑屋の娘」アラン・シリトー
★★★☆☆
イギリスの作家アラン・シリトーの短編集。
シリトーは好きな作家でして、特に短編のクオリティが高い作家さんのような気がします。
階級社会のイギリスで労働者階級として生まれたので、やはり労働者階級の若者を描いている作家です。
この短編でも、青年と少年を主人公にイギリスの労働者階級の現実的な小説を描いています。
タイトルにもなっている「屑屋の娘」が特に面白かったです。
主人公が青年時代に付き合っていた屑屋の娘。
彼女と夜な夜な泥棒をして二人でスリルを味わっていた。
しかし、主人公が警察に捕まってしまい、彼女と会えなくなる。
若者がもつ葛藤とか、スリルを求める気持ちや、もちろん恋愛など。
労働者階級の若者のリアルな生活を何気ない気持ちの変化や、日常の中のささいな出来事を描いている小説が多いです。
「人のいい女たち」という作品でも、主人公の青年が一人の女性の生涯を見つめる視線で、世の中を描いていて、個人的にとても良かったです。
短いもので「放火魔」という作品があるのですが、こちらは消防車が見たい少年が森に火を付けてしまう物語なのですが、少年の心の中の闇ともいえる部分がさりげなく描かれていて面白かったです。
シリトーの小説は日常の中で、見つける心の変化のようなものがさりげなく描かれているのが最大の魅力だろうなぁ、と思います。
気になった方はぜひ読んでみてください。
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