「危険なプロット」
★★★☆☆
2012年のフランス映画。
フランソワ・オゾンは好きな監督さんです。
この人はかなり量産するタイプの監督さんで、ガンガン映画撮っていますね。
沢山映画撮ってるんだけど、クオリティはなかなかのものが多いです。
今回見た「危険なプロット」はエンターテイメントとして普通におもしろい作品でした。少し「スイミングプール」という同じくオゾンの映画を思い出してしまいました。
高校の国語教師ジェルマンは自分の担当している生徒の中に文章を書く才能のある生徒を見つける。
その生徒クロードは、興味のあった友人の家に入り込むため、友人に数学を教えるという名目でその過程に潜入。
その家の中で感じたことなどを小説のように書きあげた作文で、ジェルマンから一目をおかれる。
ジェルマンはクロードに作家になれる才能があると感じ個人授業を始める。
友人の家に潜入したクロードはじょじょに家族の中に入り込んでいき、やがてはその家族をのっとってしまうまでになりつつ話を進めて行く。
クロードの行動に危険を感じたジェルマンは作文を中止するように言うが・・・・・
と言った内容。
非常に頭が良く、美しい少年クロードがある幸せな家族をじょじょに侵食していく様子を、自ら作文に書きあげていく過程がおもしろい。
クロードの目的が一体なんなのか?というのがハッキリとわからないまま物語が進んでいくので、見ている方は終始クロードの行動が気になってしまう。
そして、クロードが次にどんな行動をとるのかというところも目が離せないです。
この映画のは文学をテーマにしているので、様々な文学作品のタイトルが出てくるところも文学好きにはたまらないものがあります。
ジェルマンの奥さんが、文学には人を構成させる力なんかないわよ、って説明をするのに
「ジョンレノンを殺した犯人は『ライ麦畑』を持ってたわよ」
なんて言ったりするんですよね。
でも一番よかったのは、ラスト近くでジェルマンが奥さんを喧嘩をして本で殴られるんですけど、その本がセリーヌの「夜の果てへの旅」なんですよ。
もうこのシーンは笑ってしまいました。
でゆーか、セリーヌ読まないとなぁ~って痛感しましたよ。
とりあえずは「夜の果てへの旅」から読んでみます。
映画が気になったかたは是非ご覧ください。
予告編
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