「ダークタワー」スティーブン・キング
★★★★☆
スティーブン・キングのライフワークと言われている長編小説。
「ガンスリンガー」
「運命の三人」
「荒地」
「魔道師と水晶球」
「カーラの狼」
「スザンナの歌」
「暗黒の塔」
の全7部から構成される壮大な物語。
日本では新潮文庫より全16巻で出版されています。
第1巻を読んだのが2013年の7月なので、全巻読破するのに1年以上かかってしまいました・・・・・
プルーストの「失われた時を求めて」よりも時間かかってしまいましたよ。
この小説の構想はキングがまだ大学生だった1970年頃からあったようで、ロバート・ブラウニングの「童子ローランド暗黒の塔に至る」という詩を読んだことが構想のきっかけだったそうです。また、トールキンの「指輪物語」にも影響を受けたということが第1巻に書かれていました。
書き始めてから書き終わるまでなんと30年ほどかかっていて、物語はキングの様々な作品の基礎になっているためライフワークとなったんでしょう。
しかし、まず言いたいのは
よくぞ終わらせた!
ってことです。
これだけ壮大な物語で、ありとあらゆる伏線を張りまくって、風呂敷を広げまくった作品というのは終わらすのに膨大なエネルギーを必要とします。
実際に壮大すぎる物語というのは小説であれ、漫画であれほとんどちゃんと終われた作品というのはほとんどない気がします。
正直言って
「あれ、その伏線はどうなった?」
ってのも多々ありますが、もうそんなことはどうでもいいんですよ。
主人公であるローランドが人生の目標だった暗黒の塔へと到達したことで全てがOKです。
個人的には、若き日のローランドの初恋と冒険を描いた
「魔道師と水晶球」
が面白かったです。
そして、黒沢明の「七人の侍」を彷彿とさせる
「カーラの狼」
もとても面白かったですね。
この物語は現実の世界と異世界を行き来するのですが、他にもたくさんの世界が存在していて、実在の人物が登場したり、我々の知っている物語や歌が登場します。
ここら辺の小道具の使い方がとても巧みで、下手に使うと物語がチープになりそうな小道具なんですけど、その辺はさすがに上手いなぁ~と言った感じでした。
ラストは悲しいような、うれしいような終わり方で、個人的には悪くないと思います。
とにかく完結させたことに尽きます。
キングの作家としての力量が存分に発揮された作品で、キング小説の集大成的な作品でしょう。
この物語から派生した様々な物語もあるようですが、しばらくキングの小説は控えようかな、と。
特に深い理由はありませんが。
次はアレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」でも読もうかと思います。
岩波文庫で全6巻ですから、まぁ半年もあれば読めるでしょう・・・・・
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