「ジーザス・キャンプ」
★★★☆☆
アメリカ合衆国キリスト教福音派の活動を追ったドキュメンタリー。
公開は2006年。
キリスト教福音宣教会が主催する子供のサマーキャンプの模様が映し出されている。
宗教的な感覚の薄い日本人が見ればここに映し出された世界にはかなりの衝撃を受けます。
進化論を否定し、妊娠中絶反対を叫ぶ子供たち。
キリスト教原理主義というのは実はアメリカではかなり多いらしく、4人に1人もいるそうです。
個人的には進化論を否定してもいいと思うし、妊娠中絶に反対するのも自由にしたらいいと思うのですが、この映画の中で最もショックだったのは、キャンプの主催者であるベッキー・フィッシャーなる人物のある発言でした。
これにはさすがにギョッとしました。
とにかく、このベッキー女史は
神のためなら死をも恐れない子供たちを望んでいる。
ようです。
そして、実際に子供たちは神のためなら死ねると言葉を発します。
何か自分の信じたもののために命を捧げるというのは、確かに美しい死に方かもしれませんが、物事の判別もつかない子供のうちにそのような養育を(しかもかなり強制的な教育)をしてしまうのは問題があるように思います。
実際のキャンプでは子供たちが説教を聞いているシーンが何度もあるのですが、そのシーンを観るかぎりでは子供たちは完全なトランス状態に陥っており、マインドコントロールを施しているのうに見えてしまいます。
子供たちを利用すべき
と発言しています。
これはちょっと凄いです。
後ろめたさなで一切なし。
純粋な気持ちでやっているからなお恐ろしさを感じました。
ほとんどのシーンに恐怖を感じずにはいられませんでしたが、唯一ほほえましかったのがハリー・ポッターについてのシーンでした。
ベッキーいわく
魔法使いは神の敵です!魔法使いが英雄なんてありえません!!
とのこと。
ある子供は
「ハリー・ポッターは魔法使いが主人公だから観るのを禁止されてるんだ」
と言うのですが、一緒にいた子供は
「俺は隠れて観たよ」
と答えるのです。
そりゃ子供なんだから観たいでしょう。
ちなみに「進撃の巨人」という最近はやっている作品の登場人物であるリヴァイという名前は、この映画に登場するリヴァイという少年から取ったそうです。
この作品に登場する人たちはきっと福音派の中でも特に原理主義の強い人たちなんだろうと思います。
そう思わないとちょっとキツイです。
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