「太陽」
★★☆☆☆
ロシア人監督のアレクサンドル・ソクーロフが太平洋戦争が終わる直前と直後を昭和天皇の視点で描いた異色作であります。
正直言ってこのテーマは日本人にとってかなりデリケートなテーマなんで、観ていて「う~ん」ってうなってしまうような場面が多々ありました。
ロシアの映画ですが、主要登場人物は全て日本人で、昭和天皇を演じるのはイッセー尾形。天皇の側近には佐野史郎という配役。
この監督の映画は前から観たい観たいと思っていたんですが、レンタルになかなかなくて、あったのがこの映画でした。
最初はどういう内容の映画なのか全く知らずにスタートしたので、舞台が日本で日本人の役者が登場したのでビックリしました。
ただ、「海外から見た日本」というのは自分の中で興味深いテーマなので、おもしろそうだなぁ、と思ったんですが、主人公が天皇陛下。
これは、どう観ればいいのかとても迷います。
史実とは異なる部分も多々あり、映画だからいいのか?って思ったりもしますが、やはり日本の天皇陛下を題材にしている以上はあまり事実とかけ離れた姿に描かれるのはいい気はしません。
例えば映画の中では米兵が皇居を占拠しているが事実は異なるようです。
さらに、御所の庭で天皇の写真撮影をしるシーンでは天皇を見た米兵がチャップリンに似てる。というようなことをいいチャーリー、チャーリーと冗談交じりで天皇陛下を小ばかにするようなシーンがあるのですが、これは実際あったことなのかどーかはわかりません。しかし、さすがに観ていてちょっと不快感はありましたね。
極めつけはマッカーサーとの会見のシーン。
命乞いをしにくると思っていたマッカーサーだったが、天皇は反対に
自分の命はどうなってもよいから民を餓えさせないでほしい。
とおっしゃり、マッカーサーは感銘を受け自らの自伝にこのように記している。
「この勇気に満ちた態度は、私を骨の髄までも揺り動かした。私はその瞬間、私の前にいる天皇が、個人としても、日本の最上の紳士であることを感じとった」
これらの事実は描写されていなかったことも少し残念な気がした。
しかしながら、この映画は芸術作品としてはなかなかに優れた面があり、映像の美しさや、独特の世界観はさすがに素晴らしいものがありました。
観ようと思っている方はある程度事実関係を知ってから観るとよりいっそう楽しめるのではないかと思います。
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