13年度の決算を終え、14年度の計画が発表された。
大手製造業では設備投資を大幅に増やす企業が相次いでいる。
生産能力の増強やグローバルでの競争力強化、
国内拠点の再整備などを行う。
14年度は中長期的な先行投資の年となる。
大手企業の積極姿勢に引っ張られて、
下請けや中小企業に波及することを期待したい。
多くなるが主な設備投資額を並べてみる。
数字ばかりで見づらいが、参考にして頂きたい。
トヨタ自動車の設備投資計画は前期比1・9%増の1兆200億円で、
研究開発費は5.4%増の9600億円。
トヨタグループ系8社の設備投資額や研究開発費は高水準を計画。
豊田通商を除く7社の合計は2.6%増の8432億円となる。
トヨタ系中堅部品メーカー(東海理化・愛三工業・大豊工業・中央発條)
4社合計の設備投資額は14・6%増の557億円。
アイシンAWの設備投資額は11・9%増の870億円。
ダイハツの設備投資額は1150億円を見込み、
海外工場新設や国内の新車立ち上げ投資に振り向ける。
スズキの研究開発費は2・3%増の1300億円を計画。
設備投資は7.7%増の2300億円。
インドや東南アジアで生産機能を強化し、新興国の需要を取り込む。
富士重工業は110万台を目指す新中期経営ビジョンを策定した。
新ビジョンの前半に当る14~16年度の累計設備投資額は、
11~13年度比で71%増の3300億円。
マツダの設備投資は12.6%増の1500億円を計画し、
メキシコのエンジン加工工場などに充てる。
いすゞ自動車は国内・海外ともに販売が伸びる見通しで、
設備投資は22.1%増の1000億円を予定する。
積極姿勢が目立つのは電子部品大手。
日本電産は37.5%増の550億円を計画。
モーターの増強に加え、車載分野をターゲットにM&Aを行う。
村田製作所は17.3%増の800億円を投資。
スマホ向けで好調な表面弾性波フィルターで、
2ケタの能力増強投資を実施する。
電機関連では、日立製作所が7.8%増の4200億円。
東芝も8.8%増の3700億円。
黒字化したパナソニックは17.8%増の2550億円と強気の計画。
コニカミノルタは情報機器への投資を中心に26.6%増の600億円を計画する。
他にも総合重機大手の川崎重工業は、
3.7%増の910億円を計画。
航空機体部品の新工場やジェットエンジン部品工場の設備増強、
東南アジアでの2輪車の生産能力拡張などを盛り込んだ。
研究開発費は14・1%増の460億円を見込む。
IHIの15年度3月期は全セグメントで前期を超える受注高を予想。
各利益項目も過去最高を見込む。
研究開発費は28%増の430億円、
設備投資は38%増の750億円を積み増す。
増税の反動減が懸念された食品や住宅設備も設備投資に前向きだ。
味の素は22.5%増で、アジア諸国での増産投資と、
国内の冷凍食品の設備更新を計画。
LIXILグループは16.6%増の750億円を計画。
このうち国内では新商品開発に120億円、
工場の耐震補強などに130億円など計470億円をあてる。
インフラ関連であるJR3社の設備投資は、
JR東日本が過去最高の5550億円を計画。
耐震補強を進めるのと新幹線車両に投資。
他にも駅ビル開発にも投資する。
JR東海はリニアや新幹線の大規模改修など3260億円を投資する。
JR西日本は北陸新幹線関連などで400億円を見込む。
大手製造業の積極的な姿勢への転換は、
新興国の台頭やシェールガス革命の影響もあって、
中長期的なグローバル化への対応が加速し始めたのかもしれない。