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こんにちは。通りすがりのヒーラー光風(みつかぜ)です。
宿命(強いカルマ)のヒーリング 番外編。
今回は、白龍召喚の裏に隠された創造空間のタブーと、白龍とはどのような存在なのか、わたしが創造主から受けたお話を書きました。
番外編を最後に、物語は次の舞台、深淵(しんえん)なる闇空間『アビス』へと深く沈んでいきます。
このお話しの本編(全3回)はこちらからお読みいただけます。
◆第1話
◆第2話
◆第3話
◆ヒーリング音楽|Soothing Relaxation
読書のおともに♪
光に包まれて
神聖な領域に、静寂が訪れる。
銀色のウロコをまばゆく輝かせた白龍は、創造空間の神聖な光を全身に浴びて心地よさそうにしている。
創造主と白龍。
両者の間には深遠なつながりが漂っていた。
「白龍。ありがとう、終わったわ」
創造主の声が響く。
視線には、どこか冷ややかな無関心が混じり合っていた。
「もうあなたに用はない。浄化の光に抱かれて、本来あるべき場所へ帰りなさい」
床にひれ伏す白龍は、その言葉に静かに頷いた。
敬虔な面持ちで、白龍は深々と頭を垂れた。
「浄められる喜びに感謝いたします。いずれかの時に、また・・・」
その声は、深い感謝と、わずかな名残惜しさを滲ませていた。
創造主の言葉に応えるように、聖域を満たす光がさらに強さを増す。
白龍の巨大な体は、光に優しく包み込まれ、まるで水中に溶けるように輪郭が曖昧になっていく。
銀のウロコは眩いばかりの光を反射していたが、徐々にその輝きを失い、代わりに内側から金色の光を放ち始めた。
長きに渡り蓄積されただろう穢れ。
世界の法則に縛られた存在たちの苦しみや悲しみ。
それらが光によって洗い浄められていく。
白龍に苦痛の色は見られない。
ただ静かに、流れに身を任せ、光と一体化していく。
神聖な領域でのタブー
創造主の冷淡な言葉は、そばで見ていたわたしの胸に、小さな波紋を広げた。
創造主は、ここでの白龍の献身的なふるまいに、感謝の気持ちがないのだろうか。
疑問を抱いた。
「白龍は立派につとめを果たしたのに、追い払うみたいな言葉やめようよ」
わたしの異議は、純粋な同情から発せられたものだった。
まるで用済みになった道具を捨てるみたいな言い方…失礼すぎる。
創造主は、わたしを一瞥(いちべつ)する。
「当たり前よ」
射抜くような金の瞳には、明確な苛立ちの色が宿った。
「下界の知恵者を従え、その魔力を利用できなければ、こちらが失うものの方が多い。龍の美しさの裏には、吐き出すほどの穢れがあるのよ。ここは神聖な領域。白龍を呼び出すなど、禁忌(タブー)に触れる愚行でしかない」
その言葉の端々には、 絶対的な権力を持つ者の、譲れない一線が感じられた。
わたしは言葉を失い、息を呑んだ。
「…禁忌」
それは、わたしにとって重い響きを持つ言葉だった。
「ようやく理解したようね」
創造主の言葉には依然として冷たい光が宿っている。
「異なる次元の存在と交わるため、私は禁断の魔力をこの身に宿した。あなたの内に眠る、魔性より流れ出る力をね。私が完全なる聖体ではない理由よ」
光と闇の狭間で
実は、内なるわたしが創造主となった後に、秘密の儀式がおこなわれていた。
それは神聖でありながらも、どこか背徳的な空気を孕んだ儀式で、「闇の自分」と「光の自分」おたがいの力を分け合うものだった。
その儀式を経て、創造主は「聖」と「邪」、相反するふたつの強大な力を宿すに至った。
内に眠る魔性。
禁断の魔力。
それは中庸でもあるが、はっきりと言えば「光の創造主の不完全さ」の証だ。
光と対極にある闇の世界(アビス)で、13年間も過ごしていたわたしにとって、魔性はすでに自身の存在を定義する力そのもの。
しかし、それが創造主の不完全さの証であり、優しさと感謝にあふれた女神性を欠いている、という真実が心に突き刺さった。
聖域を吹き抜ける風とともに、浄化された白龍が消え去っていく。
創造空間は、荘厳な光の世界の代わりに、夕方の静けさをもたらそうとしていた。
創造主の金色の瞳は、再び静かに輝きを増す。
視線の先には、新月に向かう月が浮かんでいる。
それは新たな物語が待ち受けていることを示唆していた。
(深淵の世界「アビス」へ続く)
アビス(Abyss)とは
●世界の始まり、混沌とした源泉(創造神話)
●悪や死が支配する否定的な領域(黙示録)
●人間の性の悦び・忘れ去られた内面の領域(神秘主義)
バビロニアの創造神話『エヌマ・エリシュ』に登場する、原初の海の女神「ティアマト」。
彼女はこの「アビス」と深く関わっていると考えられており【まだ何も分かれていない、すべてのものが混ざり合ったような存在】として描かれています。
