異変 | 田島浩司と作品―表現する―

田島浩司と作品―表現する―

カタログ&パンフレット

お早うございます。

 

 

 

 

 

 

 

一昨日の水曜日に、オフクロに大泉病院に代診で行っていただきました。

 

 

1350円を徴収されたというので昨日にうちに届いた処方箋と請求書兼明細書を確認しました。

 

 

なるほど。初・再診料に730円、投薬・処方箋で470円、精神専門療養で3300円、徴収されていて計4500円が計上されていて3割負担の1350円の徴収となっていました。

 

 

ふーん、初・再診料を請求するようになったのね。投薬・処方箋は250円はアロプリノール代で元々が請求されていたから220円の徴収はお薬手帳を持って行かなかった分の上乗せね。精神専門療養はオフクロが私の主治医に私的に話をしたので、そのメンタルヘルス料として請求されたのね。それにしてもドクターのメンタルヘルス料は以前は医療控除のほうから徴収してたんだけど患者に直で自己負担してもらうということに変わったのね。

 

 

大泉病院の薬局名が変更されたそうです。ということは大泉病院の本局のほうの条項が改定されたということね。

 

 

これらをオフクロに説明しました。オフクロは驚いてました。

 

 

ちょっと、Gunさん、これってどういうこと?、とお電話をして聞きました。

 

 

いや、田島、今、病院はどこもそうなったんだ。上(医師会)からのお達しでな。うちの診療所も専門療養代、つまり患者の私的な話を聞いてあげた場合、メンタルヘルス料を徴収するようになってな。オレもやりにくいよ。どこまでが親切で接してあげていいかだよな。うちの診療所は医師と私的な会話ができるということを頼りに大きな病院から、うちに患者さんが流れてきてもいたからな。患者がめっきり減ったよ。だから今は患者が病院に行く機会自体が激減したんだよ。それは精神障害者の患者にも同じことが言えてな、と言われました。

 

 

田島の通院している大泉病院もそうだけど現在は都内の精神総合病院はデイケアのみになったぞ。だから精神障害者は昼間の6時間、病院のデイケアで世話になって食事も昼のみだ。岸田政権はデイケア、デイナイトケア、ショートケア、という3部構成を確立させて区分けを明確に区切ったんだ。地方の精神総合病院のデイケアや障害者総合施設はデイナイトケア、ショートケアはやってるけどな。それとな、田島の頃は特別医療支援、つまりなにか困ったことがあればケースワーカーが応相談で対応していたが現在は特別医療支援も撤廃された。それでもケースワーカーに対応してもらいたい場合は1時間、3千円の相談料を徴収して応相談という形になった。1時間、3千円ということは3割負担で900円が徴収される。そうやって精神障害者との距離を明確に区切ることでケースワーカーと病院の看護師やスタッフの今までの激務を解消させることとなった。精神障害者は特別医療支援の撤廃でどこに行き場を求めたかと言うとSNSに大量に流れた。SNSでなにか問題を起こした場合は自己責任をとってもらう。SNSや電話での相談窓口も有料化してな、最大で1分、80円の通話料を発生する制度を敷いた。つまり健常者だろうが精神障害者だろうが患者に自己責任と自己負担をしてもらうというのが岸田政権のそもそもの政策だった。確かにケースワーカーや病院の看護師やスタッフの激務は解消されて一定の評価はされている。だが専門療養代を直で患者に請求したり、特別医療支援の撤廃で、あぶれてしまった患者や、あぶれてしまった精神障害者の行き場が完全に無くなった。まぁ、とどのつまりデイケアも含めて患者にまつわる問題はすべて自己責任で家庭内で内内に処理してくれということだ。たとえば田島の世代で現在、50代、60代に至る精神障害者に自己責任、自己負担を唐突に請求しても生き延びる術を知らない。デイケアも昼のデイケアしかやってないから夜は夕食も含めて実家に帰って生活する。精神障害者を家族に抱える家庭内がギスギスしている。田島のように自己責任、自己負担という生き方で自立して社会生活を送ってきている精神障害者は問題は生じないが、自己責任、自己負担に対応する術を知らないで一般社会生活を送っているマジョリティーの精神障害者は紛糾している。オレが知っている限りでも自己責任、自己負担が完全にまかなえて自立ができている精神障害者は田島1人だけだ、と言われました。

 

 

田島の頃は職業選択の自由なんてものが叫ばれた時代だった。だが今は障害者は完全に箱物扱いに閉じ込められてしまった。生き延びる方法は3つ。1つは障害者アートを目指すアート、もう1つはパラリンピックやデフリンピックを目指すアスロン、3つ目は大泉病院のようにお金を持っている病院で病院のスタッフの1部として雇用してもらうという方法でしか社会参加で生き残ることができない。3つ目に関しては障害者雇用ということになる。岸田政権は精神障害者の法廷雇用率を1.68%に引き上げてはいるが現実としての雇用率は1%に満たないというところだ。それでは精神障害者はあぶれさせられる宿命ということだな。田島の実家の家族は当事者である田島個人の力量で実家の家族のすべての社会の窓口までまかなえているから幸せだと思わなければな。まとめると国民に自己責任、自己負担を敷いて国民が紛糾している。国民に自己責任と自己負担を敷いたということは、つまり福祉にかかる膨大な福祉費を削ったということだ。福祉費はプラマイ・ゼロのスレスレで成り立っている。わずかでも削れば国民の生活が苦しくなる。そういった背景で医療の徴収制度自体を改定するしか病院も生き残れない。それとな、田島、国からの助成金や補助金ってどうなったか解るか?。そうだ、国からの助成金や補助金というものはほぼ止められてしまった状態だ。補助金からギャランティーや給料をまかなっていた会社や企業はノーギャラ、もしくは給料の大幅な削減となっている。どうだ、時代が大きく変わったろ、とGunさんに説明してもらいました。

 

 

大きく変わったもなにも私は動揺しました。私は自己責任、自己負担で生きてきている人間なので大きく変わったところはそもそもがありませんが、5年半、実家の介護に行っている間での時代の大きな変革にビックリしました。Gunさんが言ってましたが精神障害者の美術教室も今現在、備蓄している以外の美術道具は美術道具代が請求されることになっているということです。(これについてはチェンが言いましたが現在、障害者施設に所属する精神障害者は新たな美術道具代はそろえられずに備蓄である色鉛筆を多用して制作しているということでSDGs政策は遅れをとっているということです。)国からの助成金や補助金がほぼ止められてしまっている状態だからHarukaさんの会社で新人会や懇親会などは、ほぼほぼ削除されているはずだ、とGunさんが言ってました。田島の実家のジジイも兄貴も行き場所が完全に絶たれて孤立している、と言ってました。田島、今、バイトも拾えないぞ、テレビのCMで大手であるはずだった『マイナ○・バイト』の宣伝がカットされただろ、そういうことだ、と言ってました。1部の特権階級や富裕層の生活レベルを維持するために、国民に自己責任や自己負担を敷き、助成金も補助金もほぼ止められてしまった。最下級層の国民から餓死して行くしかしょうがあるまい、と岸田は言っているようなものだ、と言ってました。今、詐欺、嘱託殺人などの事件が続出し、持続化給付金の不正受給者が次々と逮捕されている。1ことで言えば国民が不況のドン底にあえいでいるということだ、と言ってました。国が設けた持続化給付金という策のそのほとんどが不正受給されていた。持続化給付金は助成金や補助金からまかなわれていた。持続化給付金の策の失敗による歳費のマイナスも加速度的に助成金や補助金が止められてしまった一因だ、と言ってました。

 

 

 

 

 

 

 

うちの食材も底を尽きました。昨日、急遽、Harukaのお父さんにお電話をしたら、いや、田島くん、うちのオケ(オーケストラ)も今週の月曜日に行ったらノーギャラという方針が強行されていてね。今週の火曜日まではボクはオケに出ていたんだけど、昨日から出席を拒否したんだ。今後どうするか、『かない』と話し合っているんだ。ボクは交響楽団の所属ではないからね、かと言い、ストライキを起こす元気などは、みんな持っていない。ところで田島くんのうちの食材が底を尽いたということだけど、うちに冷凍のパスタがあるんだ、すぐに持っていく、と言ってお父さんが車で駆けつけてくれました。冷凍のパスタが1袋、ドン・キホーテさんのお好み焼きが1袋、エビシューマイが1袋、サトウのご飯が1つ、納豆が2つ、クリームシチューが2個、デミハンバーグが2袋、ビールを2缶、持ってきてくださいました。あと、田島くん、今、800円を持っているから800円を置いて行くね。田島くんの実家でなにかがあった時に田島くんの実家にいけるでしょ、と言われました。お父さん、ダンクーガBOXを「まんだらけ」さんに売ってきてもらえませんか?、と言ったら、田島くん、現在、BOXがあるということはそれが正解だ、Haruとの思い出を大切にして欲しい。田島くん、Haruのことをよろしく頼む。それとね、ボクは近いうちに大きな大事変が起きるような気がするんだ、田島くん、覚悟はしておいてね、と言ってお父さんは帰りました。私にかける言葉が見つからなくて急ぐフリをして帰ったようでした。

 

 

実家の食量は大丈夫か、オフクロにお電話しました。案の定、私が見通した通りでした。私が実家に置いてきてあげた冷凍食品や缶詰め、トイレットペーパーなどがギリギリで使えているという状態でした。ジジイもお金がないということで、ジジイも私が買っておいた冷凍食品などを食べているということです。オフクロに「なるようにしかならないや」ではなく「生き延びよう」と伝えました。

 

 

 

 

体も作っています。

 

 

 

 

 

 

 

『追記』:

 

 

Harukaのお父さんに、昨日、お父さんの家の冷蔵庫の中にある分をあるだけ持って来てくださったようですけど、あれから食事はどうされたんですか?、と聞きました。

 

 

実は…ボクも困ってしまってね。ボクのアコースティック・ギターを3万円で買い取っていただいてきたんだ。その帰りに田島くんからメガドン・キホーテさんのことを聞いてたからメガドン・キホーテさんでお寿司を買って『かない』と食事をとった。いや、田島くんが罪を感じることじゃないんだ。ボクがオケの主催者側と半日、連絡を取らなかった間にノーギャラの強行までされてしまっていた。うちのオケも事前に狙われていたということだ。田島くんの今朝のブログを読ませてもらった、これから延々と厳しくなるんだね、と言ってました。

 

 

田島くん、ボク、これからメガドン・キホーテさんに食材の買い物に行くんだけど、買い物リストって作ってもらえるかな?、『かない』と美味しい生菓子や、美味しいカップ麺もあったら食べたいと話したんだ、おすすめの弁当なども入れたいんだ、と聞かれたのですぐに60品目を作成してお父さんにお伝えしました。これでスーパーさんで買うより1500円くらいお得です、とお伝えしました。

 

 

お父さんも、うちと同じ「めんつゆ」と「すき焼きのタレ」の2種類にタレを変えて使っているそうです。すごく美味しくて使い勝手が良くてコスパだと言ってます。

 

 

            田島 浩司