こんにちは。
Harukaが来ています。
浩司さん、ちょっと早いけど、お誕生日おめでとう、と言われました。
あぁ、ありがとう、と言いました。
浩司さん、展示で苦労してるみたいだね、と言われました。
うん、まぁ、スポンサーがついてくれれば、また違う展開ができるという話なんだけど、上○隆雄と、うちの兄貴がデマの2ちゃんねるで暴れ尽くして行ったから「かんこ鳥」だよ。普通さ、話題になる基準ってあるんだけど、今の段階ではその基準を満たせてないという言い方もできるかな、と言いました。
作品がそろってないってこと?、と聞かれました。
そうだね、これから何作品を作るからあなたと契約を結びますという契約の形もあって「見込み」という見方をしてもらえることもある。コロナ禍のあとはめっきり減ったけどね、と言いました。
コロナ禍の5〜6年間は作家にとって作品をつくるチャンスでもあったし、作家人生に見切りをつける期間でもあったかな、と言いました。
浩司さんは大丈夫なの?、と聞かれました。
あらゆる手段が封じられて相当、苦しいよね、と言いました。
YUCOさんは私の熱量を評価してくれてる、でも1作家の評価だけではやって行けない世界だからね、と言いました。
まず、しっかりと自分と向き合って、自分の作品がどういう状況にあるかを直視しないとね、それと同時進行で仕事をする1年になるよね、と言いました。
そんなにキツいの?、と言われました。
うん、売れなくなった商品から随時、上に報告して商品の入荷が打ち切られるという図式は絵の世界も同じだよ、と言いました。
チェンが、田島は描けるし、田島はやれる。あとはバラエティーに富む作品数をそろえることなんだHarukaさん。オレが言うのもどうかと思うけど、田島が練馬に行って実家の家事をやってる有余は1ミリもない。『ありがた迷惑だ、頼みもしねえのに余計なことしやがって』という「たわごと」に付き合っている余裕はオレたちにはないし、付き合う気など毛頭ない。田島が5〜6年、実家に行って数々の生活の知恵で力になったけど、オフクロさんが生活の知恵をまったくと言って吸収しなかった時点でもう田島の実家のサポートは終了という話なんだ。だから今月の24日の外来で田島が大泉病院に国民健康保険証の本人書式の手続きで病院に行ったら年内は外来に行けていいところ3ヶ月に1回で年内は行ってもあと3回となる。あとは田島のオフクロさんに代診で病院に行ってもらう。田島が5〜6年、仕事のスケジュールに穴を空けるということはどこかでスケジュールのガバナンスを底から調整しなければ、とてももたない。田島を絵の世界から去就させるなどという話じゃないんだ。田島の実家は田島がいくら力を足したところでハナからマンパワーがそろうワケがない。たった独りで3人分のマンパワーをまかなうことは不可能に近いが田島はそれをやってのけた。田島が自発的に実家に派遣に行って無理を押して帰ってくることにはオレ的にはずっと疑問を持ち続けていたんだ、最後は帰ってくることすらもできなくなった、とチェンが言いました。
そうなんだ…、なんか、お母さん、可哀想だね、とHarukaが言いました。
今、みんなでチーズアーモンドと、とんがりコーンを食べてコーヒーを飲んでます。
それから動き始めました。
私はとにかく原則的に制作し続けること。
チェンは清澄白河がグレードが落ちると言っても現実にどれくらい落ちるのか確認に行って帰ってきました。
ダメだ、田島。田島が1年間、制作した作品を飾る意味がない、会場のスペースも狭い、と言って帰ってきました。
オレ的には個展と美術館の2刀流で行かせたいと言ってます。
Harukaはとにかく眠らせてあげて冷凍食品とカップラーメンとコーヒーとお茶を持たせてあげて帰りを見送りました。
チェンから、田島よ、都心でどこか小さなところでいいから予約を入れて個展をやらないか?、13作品くらいしか飾れないという条件なら個展会場を無償で貸してくださる所は何箇所かある、あとは1週間レンタルして10万という個展会場がザラだ、こちらの連作の作品を売るようでは意味がない、と言われました。
そうだな、と私は言いました。
じゃぁ、オレは明日から個展会場をあたる、田島は引き続き制作をしていてくれ、と言われました。
ゴールドのパールマイカフレークを買いました。「春の風」の2作目の背景に使います。「春の風」の2作目は佳境に入っております。かなり専門的な分野に含まれる作品ではないでしょうか。1作目の背景はカオス、2作目の背景は幻想、3作目の背景は水流と水しぶき、という感じです。人物は3作通して2.5次元くらいの出来栄えにします。2作目が完成したらとりあえず実家のお店に飾ります。2作目を実家のお店に飾ってる間に1作目をここに持って帰ってきて完成させます。
「春の風」の2作目の完成が見えてきたら、もう3作目の下線を描く作業に入らなければなりません。来月で「春の風」の3部作がそろいます。したら出展の流れに持ち込むか、契約の流れに持ち込まなければなりません。このコロナ禍で出鼻を挫かれたり、さんざん予約を壊されてきたので、出遅れたくありません。新作は出来上がった時点で即、展示がなによりもベストだと痛感させられてきました。
田島 浩司