あと2週間と少し | 田島浩司と作品―表現する―

田島浩司と作品―表現する―

カタログ&パンフレット

こんにちは。

 

 

 

 

 

 

 

染料が届きました。

 

 

今、みんなからお電話をいただいて制作、頑張ってます。

 

 

『頑張って。』と言ってもらうように私が頼みました。

 

 

というくらい、精神的にも体調的にもキツい状況です。実はね。

 

 

コブシの節々が痛いことも制作が思うように進まない理由です。オフクロが醜悪な言葉を浴びせた時にコブシを床に殴りつけてしゃべりました。でないと冷静にしゃべれませんでした。

 

 

みんな的には『オフクロとジジイのなにもかもが許せない!。』と言ってます。

 

 

その当のオフクロからもお電話をいただくようにして現在、頑張ってます。

 

 

『どんな相手も思いやる。田島はそういう男だよな。』とKataさんに言われました。

 

 

大自然の象徴であるKataさんがそう言うのなら、と、Kataさんの言葉を聞いてみんな無理矢理に自分を納得させてるということです。

 

 

Harukaから、浩司さん、大丈夫なの?、と言われました。うん、あともう2週間ちょっとしかないし、やってみせるよ、と言いました。私、会場に見に行く、と彼女は言ってます。

 

 

今日のお昼はライフ・プレミアムのピザとビオラルの肉まんで食べました。

 

 

チェンが美味いな、これ、と言いました。

 

 

チェンに食べてもらう食材をそろえるのも一工夫です。

 

 

田島、転ばないようにな、とGunさんから言われました。くも膜下出血を起こしたら万に1つも助からない、と言われました。あと、歯茎が腫れている。この腫れ方は疲労とストレスからだ。朝、1番から動くのは構わないが寝不足に気をつけてな、と言われました。オフクロさんとジジイにいじめられてパーキンソン病が表に出るようになった。手が震えて絵を描くのが困難だろうが頑張ってな。オレは田島がやると言うからそれを尊重してる。医師として言わせてもらうとこれ以上の仕事は反対だ。この前、実家で髪を切ってもらった時にカット椅子でフラついて姿勢を維持できなかったと言ってたな。この症例は1番わかりやすい。姿勢反射障害が現れてパーキンソン病が進行していると言える。オレが田島に半年、静養して欲しいと言ったことには根拠がある。人間がストレス、あるいは過労の蓄積で倒れた時、復職まで一定の時間がかかる。それが半年と言われている。回復と克服には時間が要る。田島の場合、80%以上の状態で回復することも克服することも有り得ない。重い障害があり、状態が悪化して行くことだけは明確に解っている。だからジジイ(師範のこと)はレスキューで田島には可能な限り重篤現場と距離を置かせていた。今回はオレの言うことを聞いたほうがいいと思う、と言われました。とりあえず半年間みる。その時点で判断し、あと半年間みる、ということだな、と言われました。田島、なにもしてなくても奥歯がガタガタ震えるだろ。手が震えるだろ。来る日も来る日もオフクロさんとジジイの狂信によって恐怖と強迫症を刷り込まれて田島の体が乖離のフェーズに入ったからだ。その震えは一生つづく、と言われました。体が乖離のフェーズに入った状態で仕事を続ける、うーん、今まででも毎回毎回が命がけで仕事をしていたのに、さらに死に物狂いで仕事を成すというハンデが加わる図式がすでに出来上がっている。オレは田島の家族だから言わせてもらうがこれ以上の仕事の続行は無理だと思う。今までは田島の能力が存分に開放されている状態で仕事をしてきたが、現在は田島の能力が閉塞している状態で仕事をしている。この先、今までの6割の仕事の能率を維持できたと仮定しよう。100%の能力で仕事ができていた時の自分と比べるようになる。思うように行かないフラストレーションを必ず周囲に当たり散らすようになる。とても田島の周囲のサポートが続かなくなる。残酷な言葉かもしれないが、これからは障害者の輪の中で生活する覚悟をまとめる段階にいると受け取るべきだと思う。すでに能力が閉塞し、これから落ちぶれて行くだけの田島がオレたちと関係を維持して行くのはお前自身がツラくなるだろう。焦らずに自分の弱みを1つ1つ整理して飲み込もう。人はいつか想い出と共に生きて行くようになる。少し早いが田島は想い出と共に生きて行く時が訪れた。引退したほうがいい、とGunさんに言われました。この先、Harukaさんはどうするか、Harukaさんが決める生き方も受け入れてあげような、と言われました。チェンくんもツラいだろうがチェンくんの意志も受け入れてあげような、と言われました。みんなが言う田島の実家のオフクロさんとジジイへの恨み節などオレにはカスな話で語る価値もない。オレたちと宿命を共にすることを誓ってくれた田島がオレたちの前から居なくなる事実を受け入れることがこの上なく、しんどい。TAKESHIが死んで、ジジイ(師範のこと)が死んで、今度は田島が居なくなる。時が経ち、いつかレスキューを引退した時に田島とみんなと温泉に行って想い出を語ることをオレは楽しみにしてきた、と言われました。

 

 

 

 

 

 

 

さて、頑張ります。

 

 

 

 

 

 

 

『追記』:

 

 

田島よ、手が無いワケじゃない。

 

 

まずパーキンソン病による手の震えを止める。

 

 

これはオレは琉球の秘術で治してきた実績がある。

 

 

問題なのは体が乖離のフェーズに入った状態で仕事を続けるということだ。

 

 

今まででも毎回毎回が命がけで仕事をしていたのに、さらに死に物狂いで仕事を成すというハンデが加わり続ける。

 

 

このハンデの苦痛に耐え続けながら今までの田島の能力を発揮し続けることになる。死ぬまでな。能力を発揮するというがどれくらいのグレードの能力をどれくらい持続できるかについてはなんの保証もない。覚悟、覚悟、とはいうが人間、そう何度も覚悟をくくれる体の構造にできてはいない。ここは田島に死に物狂いで結果をとって来てもらうしかない。すべてを出し切って、その上で加点できうるものがないと学歴の縦割り構造に到底、及ばない。ハッキリ言うが超絶に厳しいぞ。この大一番という短時間で田島が爆発的に進化するかもしれない。が、しないかもしれない。

 

 

それと体が乖離のフェーズに入った状態でレスキューを続ける。

 

 

レスキューはオレたちができるのは、あと5〜6年だ。

 

 

あと5〜6年、レスキューを継続できる肉体を作ろう。

 

 

常識で語って、こんな無茶苦茶な生き方をすることはないだろう。

 

 

だが田島は生き方に徹底的にこだわり、お前はこれらを実行する男だ。

 

 

解っている。力になる。

 

 

ただ死肢率が8割を超えることになるだろう。一瞬でも気を抜き、1つでも落とせば、即死する。

 

 

今、この瞬間からスタート開始だ。すべてが同時進行で、すべてが状況判断のギリギリの状態で進行する。

 

 

まず無条件で体を治す。これには従ってもらう。

 

 

決してなにかが改善されるワケじゃない。余命に逆らう形で生き抜くだけだ。すべてと引き換えにしても、この時代に自分が生きたという証が欲しいんだろう。それで死んだジジイ(師範のこと)とTAKESHI、Harukaさん、チェンくん、オレたち、子供たち、Harukaさんのお父さんに筋を通そうということか。

 

 

(「天世、刮。」と言いました。)

 

 

そうか。あとは、やるのみということか。オレは田島にはもう少し余裕を持たせてやりたかった。お前は、死ぬほど努力して、生死を彷徨う覚悟をくくって、閏(うるう)の進化を遂げて。拳聖会のトップに天才とまで言わしめた田島が、それでも足りないというのはどういうことなんだろうな。これ以上なく田島の実家の連中が救えないという答えしか存在しない。Gunさんはそう言って電話を切りました。

 

 

          田島 浩司