新居浜市郷土美術館 | プラネタ旅日記

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児童書専門古本店プラネタ(無店舗)の管理人が細々~となにやら呟いております。大半は読書記録。時々頭の悪さと猫馬鹿具合を炸裂させてます。

美術館は好きですが、市の郷土美術館に行ったことがありません。

……行ったような気がしないでもないのですが、何時、何を見に行ったのか記憶にありません。

小学校から見学とかに行くこともあるのでしょうか……、私は小学校は新居浜ではなかったので、分かりませんが、少なくとも中学校、高校で郷土美術館に行く機会はありませんでした。

時々、展示物の案内なんかを見て、いいなぁ、面白そうだなぁ……と思うのですが、前をしょっちゅう通る割りにうっかり忘れていることが殆どです。


先日、駅前を通ったとき、大きな看板が目に入りました。

郷土美術館の催し物(?)の看板です。

シベリア抑留関連の展示だそうで、かなり気を惹かれました。

……が、いつもの通りのうっかりさですっかり忘れていました。

先ほど、ネットで調べてみましたら、8月12日までの展示なのだそうです。

良かった!

忘れさえしなければ、11日(土)か12日(日)に行くチャンスが!


……なんて書くと、シベリア抑留について興味・関心があるのかと思われるかも知れませんね。

実は、知識は全くありません。

ちらほらと見聞きした程度の……、一番新しい記憶だと、テレビで「クラウディアからの手紙」(?)を見たくらいの知識しかありません。

ついでなので、さっき、ウィキペディアで情報を読んできたくらいです。

が、こうやって興味を持って本を読んだりテレビを見たり、展示を見ることが知識のきっかけにちがいない!と思っています。


戦後62年になりまして、私も戦争を全く知らない平和な時代に生まれ育ってきたわけですが、「知らない」と言うことは、もっとも罪なことだなと最近思います。

私たちが戦争を知らないからと言って、過去が消えるわけじゃありませんから、出来る限りの正しい知識を学んで後世に何かしらの形で伝えていかなくちゃいけないんですよね。

いやなことや暗い過去からはなるべく目を背けていたいなぁ……なんて思ったりもしますが、それではいけないんですよね……。なんだか、しみじみ考えてしまいます。


今年、従兄の長女が修学旅行に行きましたが、行き先は広島でした。

確か、長男の時は神戸だったんです。それで、「どうして広島に変更になったの?」と聞いたら、「語り部がいなくなるから」と言う返事でした。

広島の原爆経験者である語り部さんたちが、いなくなってしまうんだそうです。

考えてみれば、戦後62年なわけですから、当時0歳だった子供が62歳、物心ついて戦争の辛さを味わった年齢の人たちも、高齢です。

本当に、戦争を知らない時代に突入してしまうんだなぁ……と。

私が小学校の時の修学旅行先は九州でした。

広島へは、家族と旅行で行き、資料館にも行きましたが……。

子供心に、本当に恐かったことを覚えています。

今でも夢に見てしまいますし、ふと、あの脳裏に焼きついた資料の数々を思い出すこともあります。

残された資料だけを見て、そうなのですから、経験した方々は本当にどんなに苦しく、辛く、恐ろしかったことかと思います。

平和な時代に、そんな恐ろしい記憶をわざわざ言って聞かせなくても……、子供に恐怖感を与えなくても……と思ってしまう反面、今だからこそ、この最後のチャンスを逃すべきではない、過去を後世に知らしめていかなくては!と思います。

でもきっと、修学旅行先のホテルや、帰宅してからの自宅で、恐ろしくて夢に見た子がいることでしょう……。