- フランク・アッシュ, 山口 文生
- かじってみたいな、お月さま
図書館でタイトルを見て、借りてみました。
「名月をとってくれろと泣く子かな」と、小林一茶の俳句にもある通り、空に浮かぶまん丸のお月様は子供心を掴みます。
私は子供の頃、高い高い場所に行けば、月に触れられると思っていました。
ぽかんと浮いていると思ったんですね。
どうして形が変るのか、どうして色が変るのか、いつも不思議に思いつつ、触ってみたいなぁと思っていました。
猫十字社の「小さなお茶会」と言う本のなかで、金色のお月様は「カルメ焼き」と表現されます。
お月様を見るとカルメ焼きを思い出すんだそうです。
私はカルメ焼きを食べたことがなく、どんなものかも知らなかったので、早速、店頭で見かけたときに購入しました(笑)
甘い甘いあま~いお菓子でした。
以来、まん丸、金色のお月様を見ると、「カルメ焼き」を連想してしまいますが。
味はちょっと私のイメージと違うかなぁ。
形も、私がお店で買ったものでは全くイメージが重なりません。
イメージ的には、ハタダの「媛の月」がピッタシかも知れません。でも、やっぱり味は違う気がします。
お月様の味って、どんな味だと思いますか?
こんなことを考えるのは食気たっぷりの私だけでしょうか(笑)いえいえ、そんなことはありません。
この「かじってみたいなお月さま」のクマ君も、ある日、お月様をかじってみたいなと思います。
きっと美味しいだろうな、と。
さて、クマ君はお月様を食べるためにどうするんでしょう。
そして、無事にお月様を食べることが出来るんでしょうか?
私はこの絵本を読んで、小学生の頃に習った歌を思い出しました。
タイトルは忘れてしまいましたが、「もしも僕がコックさんだったなら 北極の氷の中に さとうとミルクを入れて 飛び切り上等のアイスクリーム作りたい 世界中の子供たちのデザートさ」
お月様は、さっぱりしたバニラアイスの味かも。
冷たくて、濃厚すぎないミルクの香り。
飛び切り上等で上品な味と言うよりは……、家で作る素朴な味の。
子供の頃に作ったアイスクリーム。
牛乳に卵と砂糖を入れて茶漉しでこして、冷凍庫へ。
半分か固まったあたりで取り出して、フォークでザクザク混ぜてまた冷凍庫へ。
何度か繰り返して出来上がり。
ミルクセーキを凍らせただけのものなんですよね(笑)
舌触りもじゃりじゃりしてて(笑)
- 猫十字社
- 小さなお茶会