いたずらニャーオ | プラネタ旅日記

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児童書専門古本店プラネタ(無店舗)の管理人が細々~となにやら呟いております。大半は読書記録。時々頭の悪さと猫馬鹿具合を炸裂させてます。

アン・ホワイトヘッド・ナグダ, 井川 ゆり子, 高畠 リサ
いたずらニャーオ

内容(「BOOK」データベースより)
転校生ラーナの家にやせっぽちの子猫が転がりこんできました。ラーナは一目で気に入りましたが、この猫は家族にいたずらのしほうだい。新しい友だちのたすけをかりて、ラーナは猫をしつけられるのでしょうか。小学校初級以上。


単純そうに見せかけて、実はちょっと深いお話だなと言う印象を受けました。

内容は↑の通り、ラーナが猫を世話するお話なのですが、おじいちゃん・おばあちゃんとの関係や、新しい学校での友人関係なども出てくるので、ただ単純に、猫のお世話が出来てよかったよかった!と言うお話ではありません。


ラーナは白い肌の母親と、茶色い肌の父親を持っています。クラスで自分以外にいないだろうな、と気にしています。

両親が旅行に行くので、インドのおじいちゃんとおばあちゃんがラーナと妹のターラの面倒を見に来てくれるのですが、ラーナ曰く、おばあちゃんは「こまりもの」で、「わたしのことが好きじゃない」。

迷い込んだ猫の面倒を見ることになったけれど、おばあちゃんは猫嫌い。

友達のスーザンが猫のお世話の仕方を教えてくれたけれど、スーザンが日記におじいちゃんとおばあちゃんのことを、「肌の色はラーナよりも、もっと濃い色でした」と書いたので、それも、「じぶんはみんなとちがう」と感じてしまいます。猫のことを教えてくれたのはよかったけれど、勝手に家族のことを書くなんて……と怒りを感じたり。

バターを舐めたり、ヘビをとったり、ターラの金魚を食べそうになったり、猫は悪戯三昧。

おばあちゃんは怒る、ターラは新しい学校で友達をたくさん作って、バースデーパーティーにも呼ばれるけれど、自分はまだ、はっきりとした仲良しのお友達が出来ていない。

タイガーと名付けた子猫だけが友達。

だけど、それも悪戯をやめなければ捨てられてしまうかも……。


なかなか、問題山積みなのです。

「いたずらニャーオ」と言うタイトルだけ見ると、単純なお話みたいに見えますが……。

因みに、タイガーは生まれて6、7ヶ月の子猫です。

6,7ヶ月……。

子猫と言うには少々大きく、成猫と言うにはまだまだ赤ちゃんな、中途半端なお年頃(笑)です。

我が家には7ヶ月の猫がいますが、これくらいの猫の悪戯は本当に!激しいのです。

勿論、「悪戯」ではなく、猫の大事な習性でもあるので、しかってばかりもいられないのですが……。

猫を飼ったことがない人や、猫嫌いの人は、吃驚するくらい、本当に毎日毎日何かしらしでかしてくれるのが子猫です。

外に出せば狩りをして、ヘビや鳥を持って帰るし、勿論、手の届くところにいたら、金魚だって狙います。

色々なものに興味を持つので、何だって食べようとします……。

小さな猛獣です。

2、3ヶ月の頃の、ぬいぐるみのような可愛らしさに釣られて安易に飼ったりすると、実は大変なことになるのです。

雄猫だとマーキングを始めるし、雌猫だと赤ちゃんを産むこともあり、「大きくなったから要らない」と、捨てる人もいるのです……。

とんでもない話ですが。


↓同じ学校(クラス)を舞台にしたお話が先に出版されているそうです。

ジェニーが主人公みたいです。(「いたずらニャーオ」の中では、ジェニーはタイガーに猫用の玩具をもってきてくれました)

アン・ホワイトヘッド ナグダ, Ann Whitehead Nagda, 高畠 リサ, 井川 ゆり子
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