犬に本を読んであげたことある? | プラネタ旅日記

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児童書専門古本店プラネタ(無店舗)の管理人が細々~となにやら呟いております。大半は読書記録。時々頭の悪さと猫馬鹿具合を炸裂させてます。

今西 乃子, 浜田 一男
犬に本を読んであげたことある?

内容(「BOOK」データベースより)
おちこぼれだった子どもたちが自信にあふれた姿に変わっていく魔法の“R.E.A.D.プログラム”。現在、アメリカ、カナダで1000を超えるボランティアの飼い主と読書介助犬のチームが活躍している。犬に本を読んであげることが、子どもにとってなぜ、これほど大きなことなのか。子どもと、そして、子どもに関わるすべての人に贈る、大きなヒントに満ちた一冊。



犬に本を読んであげたことはありませんが、猫に本を読んであげたことはあります。

「読んであげた」と言うよりも、膝の上でゴロゴロ喉を鳴らしているときに、短い絵本を読んだだけなんですけども。

可愛い猫の出てくる本で、愛嬌のある内容だったのです。簡単な言葉で。

猫は勿論、ゴロゴロ喉を鳴らして目を細めているだけなんですけども(笑)

一緒にページをめくってくれるわけでなし、「それで、どうなるの?」と興味津々の目を向けてくれるわけでなし……。

まぁ、猫に本を読み聞かせて喜んでるのは私くらいだよね。と、自分でも呆れたりしているときに見つけたのが、この「犬に本を読んであげたことある?」です。

これは面白そうだ!と、図書館で検索して、蔵書があるのを確認していました。

ただ……。

なかなか見つけられなかったのです(笑)

職員さんに聞くのも何だか面倒くさいし、絶対に自分で見つけるぞ!と、妙な使命感に燃えて……。

そうしたら、今日、見つけました。

いつも見ている本棚の裏側、好みの本がないので素通りしているコーナーでした(笑)


おお、これは!


と、驚き、喜び、早速読んでみました。

R.E.A.D

「Read=読む」ではなくて、

「Reading Education Assistance Dog=読書介助犬」だそうです。


本を読むのが嫌いな子供、苦手な子供、障害があって思うように読めない子供のためのアニマルセラピー。

本を読んでもらう側ではなく、読んであげる側になること。

声に出して読むのを、黙って聞いてくれる、間違いを叱ったり、笑ったり、馬鹿にしたりせず、詰まっても、ひたすら黙って聞いてくれる存在。

書かれた内容を読むことを強制するのではなくて、簡単な文章から自由に発想を広げて声に出して話すこと。

なかなか、興味深く面白いです。


読み聞かせは子供にとてもよくて、何歳になっても、たとえ小学校に入っても、「もう大きいんだから一人で読みなさい」と言わず、一緒に座って読んであげる、或いは一緒にページをめくってあげることが良いと言う話を聞いたことがあります。

けれど、子供も大きくなると、「お母さん(お父さん)一緒に本を読もう」「この本を読んで」とは言い辛くなるし、読んで欲しいと思っても、時間が許してくれないことがあります。

そうしているうちに、だんだんと本の世界から離れ、本を読まない人になってしまう……。

それを考えると、セラピーや介助を目的としなくても、「一緒に」いてくれる存在ってすごく大きいし大事だなと思います。


私は長年猫と暮らし、「猫のいない人生なんて!」と声を大にして言います。

猫が私の癒しです。

アニマルセラピーって、きっとすごく効果があるんだろうなぁ……。

ただ、動物の苦手な人だっているし、アレルギーを持った人だっているし、訓練だって大変だし……。

どんなに効果があっても、実行するのは難しいんだろうなぁと思います。