- J.ワグナー, ロン=ブルックス, 大岡 信
- まっくろけのまよなかネコよおはいり
図書館で、まず最初に飛び込んできたのは「まっくろけのまよなかネコ」と言う文字でした。
まっくろけのまよなかネコ……、面白いなと思って手にとってみると、表紙には暖かそうな暖炉と、むくむくの犬と、人の良さそうなおばあさんと、ソファの肘掛に鎮座した、まっくろけのネコの姿……。
タイトルを見る限り、ハッピーエンドそうなお話です。
でも念のために(笑)一番最後のページを開いてみました。
きりっとした顔だちの、まっくろけのネコ。そして、「ごろごろと のどをならしました」の文字。
よし、借りよう!
と言うわけで。
帰宅して、ほくほくした気分で読んでみました。
黒猫→まよなか猫(Midnight Cat)→真夜中。
んー……。
どこかにいたぞ?
「真夜中」と言う名の黒猫!
「アブダラと空飛ぶ絨毯」だ!
親猫が「真夜中」で子猫が「はねっかり」でしたね。
黒猫に「真夜中」って命名するなんて、なんてセンスが良いんでしょう!って思ったものです。
我が家にも黒猫がいます。でも、もう素敵な可愛い名前(笑)をつけてあるので、今更変更できません。
黒猫に「真夜中」もしくは「Midnight」ってつけたいなー(笑)
と、そんな話はさておき。
この絵本に出てくるのは、主にローズおばあさんと、犬のジョン・ブラウンです。
二人(一人と一匹)で暮らしていて、ジョン・ブラウンはローズが大好き!彼女のお世話を精一杯しています。
そこへやってきたのが、まっくろけのまよなかネコ。
ネコを呼び寄せようとするローズと、「ネコなんかいらないよ」「ぼくってものがいるじゃないか」と追い払うジョン・ブラウン。
(そして結構、諦めの悪いまっくろけのまよなかネコ)
ネコに凄んで、ローズの置いたミルクをひっくり返しちゃうジョン・ブラウン。
大好きなローズとの生活!
誰にも邪魔されたくないんです。
でもある日、ローズは起きてこなくて……。
愛するローズのために一生懸命考えるジョン・ブラウンが微笑ましいです。
それから、ごく当たり前のようにそこにいるまっくろけのまよなかネコ……。
そうそう、ネコってこんななんだよね!って、笑っちゃったりして。
やっぱり、ネコの出てくる絵本には弱いです……。
- ダイアナ・ウィン ジョーンズ, Diana Wynne Jones, 西村 醇子
- アブダラと空飛ぶ絨毯―ハウルの動く城〈2〉