- M.E. ラブ, M.E. Rabb, 西田 佳子
- ローズクイーン―ふたりはただいま失踪中!
内容(「BOOK」データベースより)
ママはずっと行方不明。パパは三日前に死んだ―。真夜中に姉のサムが「今すぐ家を出るのよ」といいだした。ワケアリのあたしたちは髪を染め、ニセのID(身分証明)をにぎりしめて知らない町をめざした…。これは周到に計画された「失踪」の物語である。
表紙の折り返し(?)が可愛いです!
星がキラキラ光ってて(笑)
内容はとっても読みやすくて分かりやすい。
両親の死後、祖父の手から逃れるために失踪した某兄弟は男の子2人と女の子2人の4人兄弟で、協力し合い、助け合い、面倒見合いの良い子ちゃんたちでしたが……。
義母から逃れるために失踪するこの本の主人公は姉妹です。しかも、姉は頭が良くて父親のお金をこっそり自分の口座に送金しちゃったり、株をしていたり。方や妹は芸術面には力があるようながらも、お洒落や男の子にも興味が強い。
そんな二人が友人の協力を得て偽の身分証明を手に入れ、姿を変えて逃げ出した!
仲良しではあるけれど、「おねえちゃんに殺されるー!」とか怯える(?)妹(笑)
果たして義母から逃れることは出来るのか……。
続きものとは知らなかったので結末までいかないのが悲しい……。(お話としてはちゃんと完結してますが)
2巻が出るのが楽しみです。
ところで、ふと思ったのですが。
最近の児童書やヤングアダルトは読みやすさが売りですね。
ジャクリーン・ウィルソンのガールズシリーズとか、メグ・キャボットの作品とか、文語ではなく口語で書かれているので分かりやすいし読みやすいです。
読みやすいのは良いと思うし、私も本を選ぶときに簡単そうなものを選んでしまうのですが(笑)
日本語の乱れがなんとも悲しい……。
「ローズ・クイーン」にも「マジウザ」とか「てゆーか」と言う表現が出てきます。
最近は「チョー」とかは言わないかな?
ナウでヤング(死語。笑)向けの文章は……こうでなくちゃならないのかなと、真剣に考えてみたりとかして。
例えば、「あしながおじさん」のジルーシャの手紙を現代風に翻訳したら、
「孤児を大学へ行かせてくれるチョー優しい評議員さん。 あたし、今日ここへ来ました!昨日から汽車で4時間も旅しちゃったー。マジでドキドキしたよー!てゆーかあたし、今まで汽車で旅行とかありえなかったじゃん?」
……こんな感じになるのでしょうか。(恐ろしいほど下手だけれど)
きっと、こんなジルーシャではあしながおじさんも恋に落ちませんね(苦笑)