毎日、ご褒美をもらっている。
今日一日、生き延びていられるという事だという。
じゃあ今日、泣き喚いて、泣き叫んで、それでも息を止める事を選択しなければならなくなった人は。

何をもらったんだろう。

制裁か安楽か運命とでも言う?

それを決められず、僕たちは息を止める。

いつか止める。
死にたいくらいの後悔をした。

なぜ、朝、あなたの顔を見もしないで送り出してしまったのか。

あなたの目をみて、

手を振って、

あなたの「行ってきます」に「行ってらっしゃい」と返せば。

そう思うと涙が止まらない。

あなたの「ただいま」が聞きたい。

聞きたい。

笑って「ただいま」と言って。
なんでだろう、死に急ぐ訳ではないけれど。

私はきっと死ぬのは怖くない。

それよりも、辛いのは。


あなたを先に見送る事ね。
私は元気でやっています。

愚痴を言いながらも生活のため、日々働いています。

たまの休日には友人と遠出したりしながら

楽しく日々を過ごしています。

まだ愛する人はいませんが、あなたたちがそうであったように

いつか温かい家庭を作りたいと思っています。

お父さん、お母さん。

私は元気に生きています。
誰かをずっと好きでい続ける。
そんな事は可能なんだろうか。
私には自信がない。
あなたを好きでいられる自信がない。
もし、あなた以外の人を見つけてしまったらどうすればいい?
そうなったら死ぬ程苦しい。
縛り付けられているのも、
大切なあなたを裏切るのも。
そう思ったら悲しくなった。
いつかそう、悩んで自分やあなたを苦しめるぐらいなら。
自分の気持ちに蓋をしよう。
もう迷う事も苦しめる事もしない。

心に嘘を突き通す。
命なんて薄っぺらい。

誰かが死んでも、笑って「ざまぁ」なんて言ってる。

誰かに重たいと思われる命は、

他人にとっては、一日経てば命である事すら記憶していない。

誰かの心に一生消えない傷だって、

他人にとっては、傷ですらない。

人間なんてそんなもの。

いとしくて、かなしい。

誰かの命。
枕元で声がする。

君の声だ。

ああ、なんだ。また泣いてるのか?

ごめんな。

もう起き上がる力さえない。

拭う事すら出来ない。

これでもまだ、「好きだよ」と言ってくれるからこそ。

俺が死んだ後、君が幸せになってくれる事を。

それこそ死ぬ程、祈るよ。
君に全力で殴られるより、

君が泣く。

その方がずっと痛い。

痛い。

ひどく、鈍った痛みが心の臓に刺さる。
結ばれなんかしなくていい。

ただ、あなたがここにいてくれさえすれば。

ねえ、

消えるなんて許さない。

私の前から消えるなんて許さない。
昨日の馬鹿騒ぎが嘘みたいだ。

なあ、一日だ。

一日。

二十四時間経てば、あんなに動いてた心臓も

あっけなく動かなくなる。

なあ、一瞬だな。