ビーチリゾート | Plan B -腎がん罹患後の記録-

Plan B -腎がん罹患後の記録-

発覚から手術までの体験とその後の人生再設計を記録していきます。

・今でも昨日のように覚えているのだが、入院中は「元気になったら海外旅行三昧!」と念じて痛みと不安に耐えていた。いつなんどき何が起こるかわからないということは身をもって経験したので、やりたいことは生きているうちにやっておくべしという焦燥感に駆られていたのだ。

 

・行ってみたいところは山ほどあるけれど、子どものことを考えると近場で暖かいアジアのビーチリゾートが良さそうだ。病み上がりの身としても、ビーチでゆっくりというのはなんだか体に良い気がする。ということで、当面はアジアを中心に攻めることにした。

 

・記念すべき第一回目はサムイ島。続いて、セブ、ダナン、シンガポールとほぼ4カ月に一回のペースで実行。毎月必ず風邪を引いていた子どもの体調にやきもきさせられながらも奇跡的にキャンセルすることなく全て訪問することができた。滞在中に子どもが高熱を出してほとんど部屋に籠りっきりだったこともあるけれど、それでも旅行気分は十分に味わえた。

 

・慣れというのは恐ろしいもので流石に新鮮味というかサプライズ感がなくなってきたのだが、それでも常に旅行の予定がある生活というのは日々を生き抜くモチベーションになっている。仕事でイライラすることがあっても、すべては旅行資金のためと念じてやり過ごすようにしている、笑。

 

・ところで、ようやくわかってきたのだが、アジアのリゾートは「どこに行くか」より「どこに泊まるか」の方がよっぽど満足度に関わってくる。嫁の希望もあって行ったことがない場所を優先しているが、もう一度行きたいのは今でもサムイのフォーシーズンズ。退院後初の海外旅行でいろんな思いが詰まっているというのもあるけれど、死ぬまでに是非、再訪したいリゾートだ。