・自分の予想死亡年齢を65歳と置いてみたが、果たしてこれがどれほど妥当なのかわからない。ということで、以降は臨床データ等を用いてざっと検証してみたいと思う。なお自分は医療関係者ではないし医学的バックグラウンドは皆無なので、あくまで自身の勝手解釈である。
・また、これはあくまで「自分」の余命に対する「予想」ないしは「置き」であって、他人にあてはめられるものではない。加えて、当然ながら不幸にも事故等で突然亡くなることはあるし、逆に医学の進歩等により90歳あるいは100歳まで元気に生きている可能性もゼロではないという前提にあることもお含みおき頂きたい。
・そもそもPlan Bを作る目的は、「せっかくなのだから人生を満喫したい」という前向きな発想に基づいている。これは、ある意味では若くして癌を患ったおかげでもある。感謝はしないけど。
・なんとなく毎日を過ごす日々から、唐突に「元気でいられる時間は有限」という強迫観念じみたものが頭のどこか片隅に常に居座る日常へと変貌した。命に限りがあるなんていうのは言われなくてもわかっているのだが、死に本気で向き合わないと、なかなかそれを自覚しながら日常は送れないものだと癌になってようやく理解した。
・さて、余命≒生存率とすると最も一般的かつ分かりやすいのは以下のステージ別生存率曲線率だろう。
<がん研有明病院>
http://www.jfcr.or.jp/cancer/type/kidney.html
・がん研有明病院記載のデータをみると、自分と同じpT1の5年/10年生存率はそれぞれ92%/90%となっている。とりあえず10年でも90%以上ということなので「良かった、良かった」と思いたいところだが、10人に1人が亡くなるというのは自分にとっては贅沢かもしれないがちょっと酷だ。10年間生き残ったところで46歳。20年のデータはないが確率はさらに下がることは間違いないので余命30年プランはなんとも心もとない。
・また、この図に関しての説明がないためデータが全生存率か疾患特異的生存率のどちらなのかが判然としない。いずれにせよ参照期間が古い(1981年~)ため、現在から10年後の生存率は近年の分子標的薬の登場等を踏まえれば基本的には総じて上昇しているはずである。要は、ステージⅠであれば10年生存率は、90%以上はあると解釈して良さそうだ。
・一方、当HPの下段にある「がん研有明病院における治癒率」の記載をみると、10年癌特異生存率(10年間に腎臓癌で死亡しない率)は、①転移のない患者で68.4%、②転移がなく且つ腫瘍サイズ4cm以下で84%となっている。②はステージⅠに読み替えることが可能なはずだが、これだと冒頭の図にあった生存率より低いことになる。
・このギャップがどこから生まれるのか定かではない。年齢調整がないなどの定義の違いがあるのかもしれない。結局のところ、細かいところがわからないので自分の10年生存率は保守的にみて90%程度という結論となる。
・より広範なデータとしては、やはりお上に勝るものはない。こちらは、①相対生存率であること、②症例期間が比較的新しいことから自身のケースにあてはめやすい。ただ、腎臓癌のみの開示はなく尿管癌との合算値となってしまっている。腎臓癌は相対的に症例の少ない癌なので統計的信頼性を得るには一定の母集団が必要なのだろうが、これだと「つまるところ腎臓癌だけではどうなか」という疑問は残ってしまう(差がないということかもしれないが、、)。
<国立がん研究センター>
http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20160120.html
・さはさりながら、膨大なデータはやはり貴重。その上、「KapWeb」という非常に便利なシステムが公開されている。なんと、診断年、年齢、性別、治療法等を選択して「自分に最も近しい母集団に基づく相対生存率」が導き出せるのだ。
・しつこいようだが腎癌だけではなく尿路癌も含まれてしまうのが玉に傷だが、若くして癌になった方にとっては年代別に指定して生存率を出せるというだけでも非常に有用だと思う。問題は、自分に該当する症例(30代、男性、1期、全症例、10年生存率)は6件しかなかったということだけだ、笑。
<KapWeb>
https://kapweb.chiba-cancer-registry.org/notice